チャウヌらASTROメンバーがパジャマ姿で大はしゃぎ！6人の弾ける笑顔が眩しい3年前の冠バラエティ

韓国で今、活動再開を待ち望まれているボーイズグループと言えば、ASTRO(アストロ)ではないだろうか。2016年2月に王道アイドル路線でデビューした彼らの知名度を牽引してきたのは、何といっても"顔の天才"チャウヌ。日本でも「私のIDはカンナム美人」(2018年)「女神降臨」(2020年)などのヒットドラマで知られ、俳優・モデル・MCと多岐に渡る活動で圧倒的な人気を得てきた。

そんな"チャウヌがいるグループ"として広く知られるようになったASTROだが、次第に仲の良いメンバーたちの"ケミ"が支持を集め、"チャウヌからAllペン(いわゆるハコ推し)"になるファン＝AROHAたちが続出。その6人の仲の良さがよく表れたバラエティが「ASTROの千夜一夜物語」(2020年)だ。

9月よりKNTVにてTV初放送される「ASTROの千夜一夜物語」は、世の中のバラエティに飽きたスルタン(王)を楽しませるため、"アイドル界のシェエラザード"となった6人が生き残りを懸けて面白い企画にチャレンジする密着バラエティ。メンバーが自らやりたいことをプレゼンし、1泊2日かけてゲームや料理、キャンプを楽しんでいく。

この番組の魅力は、6人それぞれの素の魅力がたっぷり収められている点。頼れるリーダーのジンジンを筆頭に、ダンスが得意でハイテンションなMJ、ロマンチックと天然のギャップが魅力のチャウヌ、笑顔を絶やさないムードメーカーのムンビン、やる気は満々だが実はビビリな情熱家のラキ、愛嬌フル稼働のマンネ(末っ子)のサナ。2020年当時のはつらつとした6人のキャラクターがたっぷり収められている。

第1話、"最初のミッション"としてそれぞれのプランをスルタンにプレゼンすることになった6人。"面白くなければ脱落"というシビアな状況だが、ここで早くも個性を発揮する。

プレゼンタイムに「"体で表現"ゲームが好きです」と提案したムンビンは、スルタンからの「"気分がいい"を体で表現してみて」の無茶ぶりに100点満点のアイドルスマイルで応じ、完ぺきな対応力を証明。チャウヌがなんともスマートにバラを差し出してスルタンの心を惹きつければ、ラキは「ミュージックスタート！」と突然音楽をかけて踊り出し、アイドルパワーを見せつける。

オヤジギャグでスベったスルタンには、MJが「スルタンも脱落させられますか？」と厳しいツッコミを見せる一方、気遣いの男・ジンジンはスルタンへの評価表に「すごく疲れていますね、頑張ってください。ASTROが応援しています。ファイティン！」と書き込んで優しさを見せる。そうしたバランスの取れた6人のコンビネーションが随所で楽しめる。

プレゼンの後、「石油王みたい」とはしゃぎながらアラビアンな衣装に着替えた6人は、本格的にスルタンを楽しませるプログラムを開始。そして第2話以降、人狼ゲームやチーム対抗のダンスバトル、パジャマ姿でのゾンビゲーム、翌日は朝から海に繰り出してキャンプ飯づくり、砂利セパタクロー(バレーボールに似た蹴る競技)...と、笑いの絶えないスケジュールをこなしていく。

中でも外せない見どころの一つが、6人が力を合わせての料理シーンだ。初日の夕食に、2人ずつ3組に分かれてカルボナーラとステーキ、海鮮鍋ラーメン、鶏の炒め煮を作ることにした6人。チャウヌやラキが手慣れた包丁さばきを披露する中、サナは「僕を信じて！」と華麗にフライパン返しをするも、野菜がフライパンから飛び出して「アハハハ」と照れ笑い。末っ子らしい愛嬌をたっぷり振りまいている。

2020年に韓国で放送されたこの番組で、ステージ上の輝く姿とはまた違った魅力をたっぷり見せた彼ら。今あらためて見ても、その弾ける笑顔とチャーミングな人柄に幸せをもらえる、そんな宝物のようなコンテンツだ。

文＝酒寄美智子