チェ・シウォン(SUPER JUNIOR)が演じる目が離せない恋模様！大人世代のリアルを描く共感度の高いラブコメ

グループとしての活動はもちろん、各々が多彩なジャンルで活躍しているSUPER JUNIOR。今年の7月にはイトゥク、シンドン、シウォンから成る新ユニットSUPER JUNIOR-L.S.S.が来日公演「SUPER JUNIOR-L.S.S. Let's Standing Show」を行い、歌あり、トークあり、笑いありのバラエティ豊かなステージでファンを魅了した。

グループ内では不動のセンターとして圧倒的な存在感を誇るシウォンは、端正なルックスを生かして俳優としても活発に活動中。2022年に出演した「恋愛なんていらない」は、シウォンがリアルな大人の恋愛模様を体現し新たな魅力を放った作品として本国で注目を集めた。

「恋愛なんていらない」のストーリーは、仕事もプライベートも絶不調のテレビ局プロデューサーと、20年来の幼なじみが恋愛関係に発展していくというもの。「僕が見つけたシンデレラ～Beauty Inside～」(2018年)での野心家な財閥令嬢役で注目を集めたイ・ダヒが、本当の恋愛を求める愚直な主人公を演じる。

気になっていた年下の男性には振られ、担当番組は打ち切りの危機という切羽詰まった状態のク・ヨルム(ダヒ)と、彼女の悩みや愚痴を親友として受け止め続けてきたパク・ジェフン(シウォン)。恋人以上に距離の近い2人だったが、ある時、ヨルムが演出を引き受けた恋愛リアリティ番組にジェフンが出演することになり、思いがけず関係性が変化していく。

シウォンが演じるジェフンは仕事にも恋愛にも関心のない整形外科医。ヨルムが付き合ってもいない男に振られた時には恋人未満な関係の良さを「責任は負わず、束縛されずにときめきを感じられる」と解くような合理的で偏屈な男。面倒くさがりなジェフンの人間像をシウォンがチャーミングに演じており、寝巻きのままジャージャー麺をすすりながら漫画を楽しむだらしない姿は、完璧なイメージを持つシウォンとギャップがあって何とも新鮮だ。

一方、恋愛への興味を失ったジェフンの内面も繊細な演技で表現している。親にセッティングされた見合いの席では、相手の質問に終始うつむきがちでぶっきらぼうに答えるジェフンだが、その眼差しは心の闇を感じさせ、過去に何があったのか？と視聴者の興味を惹きつけていく。

また恋愛番組に出演したことをきっかけに変わっていく2人の関係性もイ・ダヒとの抜群のケミストリーで体現。深夜に鶏足を頬張りながら恋愛についての議論をヒートアップさせる"友人"としての軽快な会話から、男女として意識していくにつれて漂うどこか気まずい空気感、じっと見つめ合う際の色っぽい視線まで、2人の自然な芝居が織りなすリアルな大人の恋愛は共感度抜群だ。

ジャージにサンダルがお決まりのジェフンだが、いざヨルムに恥を欠かせた男を見返すそうとする際には、スーツに高級車、手には花束と完璧な男に大変身するなどギャップ満載。意外な姿まで含めて俳優シウォンの多彩な魅力が味わえる一作になっている。

文＝HOMINIS編集部