アチズことATEEZの素顔はギャップ満載！欧米を沸かせる憑依型のパフォーマンスとは一転、メンバー間の仲睦まじい関係性が覗くバラエティ

10月24日に韓国デビュー5周年を迎え、その世界的人気を決定づけた「THE WORLD」シリーズのラストを飾る新アルバム「THE WORLD EP.FIN：WILL」で、12月1日にカムバックしたばかりの"アチズ"ことATEEZ(エイティーズ)。キャリアハイを更新し続ける彼らにとって、「ビルボード200(米アルバムチャート)」で自己最高の2位を記録した前作「THE WORLD EP.2：OUTLAW」の続編ということもあり、早くも注目を集めている。

デビュー当初から"海賊"というコンセプトのもと、「Treasure」シリーズ、「Fever」シリーズ、「THE WORLD」シリーズと、シリーズごとに壮大な世界観とストーリーを紡いできたATEEZ。その緻密かつハードな世界観や"憑依型"とも称されるパワフルなパフォーマンスこそ彼らの真骨頂だが、前作「THE WORLD EP.2：OUTLAW」のリリース直後には、通称"ドル泊2日"と呼ばれる人気バラエティ「アイドル1泊2日」に出演。ステージ上の姿とは180度異なる、アイドルらしい気さくな素顔を覗かせている。

韓国の人気ロケ番組「1泊2日」のアイドル版となる「アイドル1泊2日」は、KBSバラエティ番組のデジタル専門スタジオ「スタジオK」で配信されたコンテンツ。雪景色の平沢編に続き、2度目の出演となった第169回・170回(韓国放送日：2023年7月3日・10日)では、「THE WORLD EP.2：OUTLAW」のタイトル曲「BOUNCY (K-HOT CHILLI PEPPERS)」にちなみ、唐辛子にちなんだミッションに挑む"K-スパイシーツアー"が行われた。

韓国・天安市の独立記念館にある"キョレ(同胞)の塔"をバックに始まった"K-スパイシーツアー"は、唐辛子入りのアタッシュケースを巡る争奪戦。8つのケースのうち2つに唐辛子が入っており、ツアー途中で行われる様々なミッションでケースを交換しながら、最終的に唐辛子を手にしたメンバーが勝者になるというものだ。

最初のアタッシュケースを決める際には、「目の前にあるものを取りませんか？」というSAN(サン)の平和的な提案に同意したメンバーだったが、YEOSANG(ヨサン)がMINGI(ミンギ)のケースを強奪するなどのっけから大はしゃぎ。

ケースの中身を確認する時も、SANは当たりを引いたようなわざとらしい演技を見せ、マンネ(末っ子)のJONGHO(ジョンホ)が意味深な言葉を投げかけるなど、それぞれの性格が出たリアクションで駆け引きを繰り広げていく。

くじで引いた数字と同じグラム数の大麦を袋に詰めるというユニークな企画から白熱のクイズ対決まで、様々なミッションに挑んでいく8人。中でもK-POPのヒットナンバーの振り付けを踊る「ランダムプレイダンス」のミッションでは一段とテンションがヒートアップ。

天才的な歌唱力で知られるマンネのJONGHO(ジョンホ)が、LE SSERAFIMの「UNFORGIVEN」やIVEの「kitsch」などの楽曲をキュートに踊ると、そんな可愛らしい弟の姿に兄たちからも歓声があがっていく。

さらに、2021年に出演した「不朽の名曲」でカバーしたというRAIN(ピ)の「It's Raining」ではYUNHO(ユンホ)が完璧なダンスで周囲を驚かせ、KAI(EXO)の「Rover」が流れるやいなやSAN(サン)とSEONGHWA(ソンファ)が持ち歌かのようなキレキレのダンスを披露。そして最後には8人全員で自分たちの楽曲「The Real」を踊り、K-POP界随一と評価されるダンススキルの高さを見せつけた。

勝者、敗者揃っての飲み会では、用意された料理を口いっぱいに頬張ったり、爆笑しながら会話を楽しんだりと気取りのない等身大の姿は、ATEEZの代名詞である"海賊"のような豪快さ。さらに飲みゲームが始まると、お酒の注がれたコップをハイペースで空にするWOOYOUNG(ウヨン)を仲間たちが笑顔で眺めたりと、その仲睦まじい関係性が滲み出ていた。

また「スタジオK」の名物番組の1つで、歌手のイ・ムジンがMCを務める音楽トークショー「リムジンサービス」(韓国放送日：2023年7月3日)に、"海賊のキャプテン"ことリーダーのHONGJOONG(ホンジュン)が単独出演。主にラップパートを担当することが多いHONGJOONGだが、楽曲制作も手がけるなど音楽的才能に溢れた万能型として知られている。

番組でも「BOUNCY (K-HOT CHILLI PEPPERS)」でメロディアスなラップと高音ボーカルを響かせ、FIFTY FIFTYによる全米を沸かせた大ヒット曲「Cupid」ではしっとりとした歌声を披露するなど、その実力を存分に発揮していく。

オリジナリティ溢れるアレンジで歌ったデヴィッド・ボウイの「Starman」や、ムジンとデュエットしたマイケル・ジャクソンの「Billie Jean」などスケール感ある選曲にも注目。デビュー前のアメリカ留学中に楽曲データの入ったパソコンが盗まれたという驚愕のエピソードまで飛び出し、HONGJOONGの音楽的ルーツを掘り下げたトークも興味深い。

等身大な素顔や下積み時代のエピソードなど、カリスマ的なステージで魅了するATEEZの意外な一面が垣間見えるこれらのバラエティ。ギャップ満載の姿を知れば、より彼らの沼にハマってしまうことだろう。

文＝HOMINIS編集部