2PM・テギョン＆ジュノの求愛ダンスに爆笑！アジア中のファンを熱狂させた12年前の「野獣アイドル」時代のバラエティ

デビュー15周年を記念した約7年ぶりの日本単独公演「2PM 15th Anniversary Concert『It's 2PM』in JAPAN」(2023年10月7日・8日開催)の熱狂も印象深い2PM。ソロとしても華々しい活躍を見せるメンバーたちが集結し、ハイレベルなパフォーマンスを繰り広げたのはもちろん、何より変わらぬ"グループ愛"がファンを歓喜させた。

15年という長い道のりを共にしてきたグループの絆は固く、韓国のバラエティ番組でも幾度となく絶妙なコンビネーションを発揮し、ファンを楽しませてきたメンバーたち。

韓国KBSのバラエティ番組から"神回"と呼べるお宝映像を集めた「KBSバラエティ～人気アイドル＆俳優出演回セレクト」内で放送される、「ハッピートゥゲザー シーズン3」(韓国放送日：2011年8月4日)でも、デビュー3周年を控えた2PMの仲の良さが伝わる場面のオンパレードとなっている。

「ハッピートゥゲザー シーズン3」は、韓国を代表する人気MC、ユ・ジェソクらレギュラー陣が、旬なゲストと共にゲームや本音トークを繰り広げる人気バラエティ。

2PMがゲスト出演したこの頃は、2011年9月から始まったグループ初のアジアツアー「2PM "HANDS UP" ASIA TOUR」を目前に控え、アジア全域でその勢いを爆発させていた時期。日本でも、2010年12月のデビューショーケースで2万5千人を動員し、2011年には初の日本ツアー「2PM 1st JAPAN TOUR 2011 "Take off"」を開催...と精力的に活動。"野獣アイドル"として国内を大いに熱狂させていたタイミングだ。

そんなトップアイドルの2PMが、「ハッピートゥゲザー シーズン3」ではステージ上とは一線を画した"素"の表情を覗かせている。番組恒例のサウナ着でのトークコーナーでは、2PMのメンバー6人からなる男性チームと、AFTERSCHOOLやDal★shabetのメンバーを含む6人の女性チームが、ハイテンションで赤裸々なトーク＆ゲームを繰り広げ、大盛り上がりとなった。

女性チームによる"好感度調査"の結果発表のコーナーでは、CHANSUNG(チャンソン)とNICHKHUN(ニックン)が同率1位を獲得。JUNHO(ジュノ)とJun.K(当時はジュンス)が1票ずつで同率2位、そして同率3位となったTAECYEON(テギョン)とWOOYOUNG(ウヨン)はなんと0票。まさかの残念すぎる結果にガックリと肩を落とすテギョンのリアクションが笑いを誘うが、彼の受難はまだまだ続く...。

最も盛り上がっていたのが、長い棒状のお菓子を両端から食べて、唇が触れないギリギリの長さを競うという、いわゆる"ポッキーゲーム"のようなチャレンジ企画の場面。

まず、お笑い芸人シン・ボンソンの相手としてテギョンは名乗りを上げるが、そこにジュノも立候補。互いに一歩も退かず、向かい合いながら"野獣系ダンス"でアピール合戦を繰り広げる。激しい求愛ダンスの末、ボンソンはジュノを選ぶと、テギョンは思わず地面に崩れ落ち、チャンソンとJun.Kに引きずり戻されて苦笑い。一方のジュノは、ノリノリで"ポッキーゲーム"にチャレンジすると、もう少しでキスしそうな至近距離に、周囲からは悲鳴があがる。

その後も"お約束"とばかりに、お笑い芸人オ・ナミ、Dal★shabetのスビンにも立て続けにフラれるという屈辱を味わったテギョン。「テギョンさんはすごく人気があるから...」というスビンのフォローにも立ち直れず、メンバーたちに慰められる姿が爆笑を誘った。

10年以上も前のバラエティとあって、まるで合コンのようなノリも当時の時代性を感じさせる。テギョンを中心に、20代だった2PMのメンバーたちが繰り広げるコント的な展開も、15周年を経た今となっては新鮮に映る。無邪気にはしゃぎまくる当時の姿も、大人の色気に溢れた現在の姿も、どちらも魅力的ではあるが、何よりも、当時から変わることのないグループの絆が再発見できそうだ。

文＝酒寄美智子