「スーパーナチュラル」のイメージから一変！大人になったジャレッド・パダレッキを堪能できる現代版西部劇「WALKER／ウォーカー シーズン2」

全米で2005年から15シーズン続いた大ヒットドラマ「スーパーナチュラル」のイケメン俳優ジャレッド・パダレッキが主演する「WALKER／ウォーカー」のシーズン２が、２月６日(火)22:00からスーパー！ドラマTVで独占日本初放送される。「WALKER／ウォーカー」は、かつてチャック・ノリスが主演した「炎のテキサス・レンジャー」(1993〜2001年)を土台に、パダレッキがテキサス州独自の法執行官「テキサス・レンジャー」を演じるクライムサスペンスで、海外ドラマ評論家の池田敏さんいわく、「10代でスターになったパダレッキが青春スターというイメージを払拭し、大人の俳優としての成長を見せた」のが、この「WALKER／ウォーカー」である。

かつての人気アクションドラマのリブート版で、大人になったパダレッキを堪能

ディーンとサムという見目麗しいウィンチェスター兄弟が魔物や妖怪と戦うファンタジーアクション「スーパーナチュラル」が2020年に幕を閉じた時、サム役のジャレッド・パダレッキは38歳になっていた。同ドラマで出会ったジュヌヴィエーヴ・コルテーゼと結婚し、三児の父親となった彼が等身大の姿で仕事や家族の問題に取り組んでいく姿を見せたのが、伝説的アクションドラマのリブート版「WALKER／ウォーカー」だった。

「基になっている『炎のテキサス・レンジャー』は最近、米国で再注目を浴びている西部劇のテイストで、本作も新世代向けの現代版西部劇として成功を収めています。かつての主人公は空手の元世界チャンピオンでアクションスターのチャック・ノリス演じるタフガイで、その彼が悪を問答無用でぶちのめすという痛快アクションドラマでしたが、リブート版は主人公が予想外のトラブルや家族を巡る問題に悩む、現代人が共感しやすい内容になっています。とはいえ、アクションはもちろん見どころです。2020年代らしい迫力やスピード感があり、かつてのファンが見ても大いに楽しめます」

ジャレッド・パダレッキ自身の生きざまを反映したような世界観がユニーク

今作でパダレッキは主演を務めるだけでなく、初めて制作総指揮というプロデューサー職も兼任している。「そのためか、主人公のコーデル・ウォーカーとパダレッキ自身の姿をリンクさせたような設定が多く、そこも面白い」と池田さんは語る。

「例えば、コーデルは妻を失った設定なのですが、回想シーンに頻繁に登場する妻のエミリーを演じているのは、パダレッキの実の妻であるジュヌヴィエーヴ・コルテーゼです。そして、パダレッキには３人の子供がいますが、コーデルにも娘と息子がいて、『炎のテキサス・レンジャー』にはなかった家族の様子がふんだんに描かれています。そのため、アクションドラマだけでなく、ヒューマンドラマとしての要素も味わえます。また、コーデルは長期間の潜入捜査の末にテキサス・レンジャーに戻ってきましたが、そこは『スーパーナチュラル』に15年もの間出演し、気付けば40歳近くになっていたパダレッキ自身の思いを反映させた設定なのではないかと思うのです。あくまで私の予想ですが、『スパナチュ』ファンであればあるほど、そんなふうに思いをはせてしまう作品ではないかと思います」

シーズン2には「スーパーナチュラル」の兄役ジェンセン・アクレスの監督回も！

現代版西部劇として原作の良さを生かしながら、21世紀ならではの犯罪を盛り込んだ「WALKER／ウォーカー」は、早くから人気を博し、すでにシーズン４の制作も決定している。犯罪捜査で際立つのは潜入捜査で、シーズン２でもスリリングなストーリーラインとして継続。序盤からコーデルの相棒のメキシコ系女性・ミッキ（リンゼイ・モーガン）が犯罪組織に潜入し、ぐいぐい深部に切り込んでいくところが見どころだ。また、「スパナチュ」ファンには見逃せないニュースも届いた。

「『スパナチュ』でサムの兄ディーンを演じたジェンセン・アクレスが、第14話の監督を務めています。パダレッキとアクレスが仲良しであることはとても有名で、それが『スパナチュ』の人気にもつながっていました。かつて、アクレスが『スパナチュ』の番宣のために来日した際、パダレッキが仕事の都合で来られなくなったため、それをとても残念そうに語っていたことが印象的でした。アクレスはかつて『スパナチュ』で演出を担当したことはありますが、決して数は多くありません。その彼がパダレッキの主演作でどんな演出をしたのか、ぜひ注目したいです」

取材・文＝及川静