「知ってるワイフ」や「ボーイフレンド」のあの童顔イケメン！結婚後もますます人気が高まるチャン・スンジョの意外なハマり役

地上波はもちろん、様々な動画配信プラットフォームからも毎年多くの人気作品やスターが誕生している韓流ドラマ。顔と名前は一致しなくても、「この人、どこかで見たことある！」と再発見する楽しさも"韓ドラあるある"の一つだろう。そんな誰もが知る有名スターではないものの、多数の人気ドラマに出演して存在感を発揮するイケメン俳優の1人が、「知ってるワイフ」(2018年)や「ボーイフレンド」(2018年)で注目を集めるチャン・スンジョだ。

チャン・ヒョク主演のラブサスペンス「カネの花～愛を閉ざした男～」(2017年)での放蕩息子役を演じて以来、見る者の記憶に残る印象的な演技を見せている現在42歳のチャン・スンジョ(童顔だが2児のパパ！)。

長らくミュージカルや演劇で活躍していたが、本名から現在の芸名(チャン・スンジョ)に改名した2014年からドラマにも進出。近年では、チョン・ヘイン＆ジス(BLACKPINK)主演「スノードロップ」(2021年)、昨年12月から配信されているソ・イングク主演「もうすぐ死にます」(2023年)といった話題のドラマに出演。そして、主演として注目を集めた「模範刑事」シリーズ(2020、2022年)が今も根強い人気を誇っている。

シーズン2も制作されている「模範刑事」は、「梨泰院クラス」などで知られるベテラン俳優ソン・ヒョンジュとチャン・スンジョの歳の差バディが痛快な刑事ドラマ。

自らの手で犯人を逮捕した5年前の殺人事件の"ある過ち"に気づいた人情派の刑事・ドチャン(ソン・ヒョンジュ)が、冷徹なエリート警部補・ジヒョク(チャン・スンジョ)とバディを組んでことをきっかけに、己と向き合い、真実を追い求める姿を描き出していく。

チャン・スンジョにとって初の刑事役となったジヒョク役は、事件解決のため的確な判断力と推理力を発揮するキャラクター。生意気な態度で最初はドチャンをイラつかせるも、悪者を徹底的に追う執拗さを迫力のある芝居で演じ、視聴者から"ハマリ役"の声が相次いだ。

シーズン2では、エリート然としていて一匹狼だったジヒョクが、ドチャンをはじめとする"凶悪犯罪捜査課2チーム"と絆を深め、以前とは少し違う人間臭い表情を見せていくところに注目。莫大な遺産を継ぎ裕福なジヒョクは、もともと取り澄ました態度が鼻につく場面もあったが、現場を共に駆けずり回り、信頼感が増したドチャンとの絶妙な掛け合いはさらに進化している。

親子ほどに年が離れて見えるが、実年齢は16歳差。ちぐはぐな凸凹バディぶりは相変わらずだが、それでもブレない信念を貫く、ジヒョクの真っすぐなセリフは、チームの仲間たちをハッと我に返させる強度を持っている。

2023年には、大人のラブコメディ「私たち、他人になれるかな？」で口が達者な弁護士を好演したことも記憶に新しい。自らの浮気が原因で離婚しながらも、元妻(カン・ソラ)が働く法律事務所に転がり込むというズルい大人の男を体現。他人になりきれず、過去の未練を割り切れない元夫婦の絶妙にリアルな距離感を、体当たりで巧みに表現している。

とても40代とは思えない瑞々しい貴公子ぶりで、結婚後もますます人気急上昇中のチャン・スンジョ。実力派俳優としての器用さが様々なシーンで発揮されているドラマの数々をぜひチェックしてほしい。

文＝川倉由起子