韓国デビュー5周年を迎えたTOMORROW X TOGETHER、ヨンジュンの「3年分の成長」も話題を呼んだ好感度満点のバラエティ力

2019年3月の鮮烈なデビューから5年――2度目となるワールドツアー「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE>」では、北米スタジアムや日本でのドーム公演を初成功させるなどワールドワイドな人気を証明してみせたTOMORROW X TOGETHER。昨年末に韓国・ソウルで締めくくったツアーファイナルでも熱狂を巻き起こした彼らは、その直後のクリスマスイブに韓国放送された「ランニングマン」に登場。気さくな素顔でファンを喜ばせた。

「ランニングマン」は、韓国の国民的MCユ・ジェソクらレギュラー陣とゲストが爆笑ミッションを繰り広げる人気バラエティ。最年長のYEONJUN(ヨンジュン)と最年少のHUENINGKAI(ヒュニンカイ)は2020年12月に放送された「親友特集」回で出演経験があるが、5人揃った"完全体"での出演はこれが初めて。"クリスマスにも雪は降りますか"と題された「#817」(3月22日(金)にKNTVにて日本初放送)に出演した彼らは、オープニングで"プレゼントを楽しみに待ちながらベッドで眠る良い子たち"に扮して登場した。

"悪戯っ子"に扮したレギュラー陣が"5人の良い子"を起こすミッションから番組がスタート。10分間目を覚まさずに耐えきった良い子の人数が多いほど、TOMORROW X TOGETHERが有利な特典を手にできるという。

スタジオ内にズラリと並んだ5台のベッドを目にして、「靴を脱いで横になったら足もくすぐられるかな」と不安がるBEOMGYU(ボムギュ)に、同じく「靴を履いたまま横になってもいいですか？」と言い出すTAEHYUN(テヒョン)。その一方で、まるで本気寝しているような可愛い寝顔を覗かせるSOOBIN(スビン)...と、初登場メンバーもそれぞれ全力でミッションに挑もうとする様子が微笑ましい。

5人がベッドに潜り込むやいなや、"悪戯っ子"が子ども部屋に乱入。寝ている良い子の口の中にレモン汁を垂らしたり、コチョコチョと脇腹をくすぐったりと攻撃を仕掛けていく。数人がかりでベッドから引きずり降ろされるYEONJUNを筆頭に、寝たふりを決め込み、意地でも目を開けずに抵抗する"良い子"っぷりが何とも可愛らしく、初っ端から心を掴まれてしまう。

その後のオープニングトークでは、「（2020年12月に出演した時とは）ちょっと感じが違うみたい」と話を振られたYEONJUNとHUENINGKAI。「髪色を変えたのと少し痩せたんです。恰好よくなったんじゃないかな？」とYEONJUNが切り返す場面も。3年前に比べ、より洗練されて大人な対応を見せる彼のリアクションには、レギュラー陣からも「余裕があるね！」の声が上がっていた。

さらに、事務所の先輩でもあるBTS・JUNG KOOK(ジョングク)の「3D (feat. Jack Harlow)」のダンスを余裕たっぷりに披露したYEONJUN。周囲からのムチャぶりに"アイドル"として完璧な返しを見せる成長ぶりも、百戦錬磨のレギュラー陣の目にしっかりと焼きつけた。

その後、TOMORROW X TOGETHERとレギュラー陣の混合2チームが対抗ミッションを行うコーナーで、強烈なキャラクターをアピールしたのはBEOMGYU。

各自が持っているプレゼントの個数を巡るミッションで、「僕が10個だ」と言って譲らず、「このチームの最年少なんだから...」と拗ねて自分の意見を押し通そうとするBEOMGYUの態度に、「言うこと聞かない子なんです」(YEONJUN)、「元来ああなんですよ」(SOOBIN)と2人の"兄たち"も苦笑い。クセ強めな"ワガママっ子"を装い、チームを掻き乱す傍若無人ぶりが、スタジオ内でも大きな笑いを生んでいた。

世界に熱狂を巻き起こした大規模なワールドツアーの疲れも感じさせず、体を張ったミッションも全力で楽しむ姿が好感度満点のメンバーたち。韓国デビューから5周年を迎え、ますます活躍の場を広げる彼らの"完全体"でのバラエティ出演は、かなり貴重な機会といえるはず。無邪気にはしゃぎ回る5人の姿をぜひ目に焼き付けておきたい。

文＝酒寄美智子