木村拓哉が織田信長の鮮烈な生き様を体現!綾瀬はるかとのタッグで10代から最期までを演じ切った「レジェンド&バタフライ」

これまで幾度となく映像化されてきた織田信長の人生を、正室・濃姫との30年にわたる軌跡という新たな視点で描き、大きな反響を呼んだ「レジェンド&バタフライ」。日本最高峰のスタッフ&キャストが集結した本作において、圧倒的な存在感を放っていたのが、新たな信長&濃姫像を体現した木村拓哉、綾瀬はるかだ。
6月15日(土)にWOWOWシネマにて放送される本作は、「るろうに剣心」シリーズで知られる大友啓史がメガホンを握り、脚本は「コンフィデンスマンJP」シリーズの古沢良太が担当。東映創立70周年記念作品に相応しく、総製作費20億円を投じた時代劇大作として、日本人なら誰もが知る"本能寺の変"を圧倒的なスケールで描き切っている。

格好ばかり気にするうつけ者の信長(木村拓哉)と、政略結婚により結ばれた濃姫(綾瀬はるか)。約30年に及ぶ2人の人生が描かれる本作において、16歳の信長と15歳の濃姫が初めて顔を合わせる、印象的な出会いのシーンも木村と綾瀬が自ら演じた。
木村は、小姓に対するぶっきらぼうな物言い、輿の到着が待ちきれず櫓にのぼる際の走り方、初夜での濃姫へのどこか照れ臭そうな視線など、荒々しさとコミカルな振る舞いを織り交ぜ、いかにもやんちゃな若殿という10代の信長像を瑞々しく作り上げている。

一方の綾瀬が演じた濃姫は、15歳にして3度目の結婚という複雑な背景を抱える女性。美しく淑やかな女性に見えるが、初夜に信長とつかみ合いの喧嘩をするようなじゃじゃ馬だ。武芸も嗜む濃姫は密かに信長の命を狙っており、アクション経験も豊富な綾瀬だけに刀を握る姿も説得力抜群だ。
そんな水と油のような2人の関係に絆が芽生えるきっかけとなったエピソードが、有名な"桶狭間の戦い"。これまで数多くの作品で桶狭間の戦いは描かれてきたが、この劇的な勝利の背景には濃姫の存在があったという、古沢脚本のオリジナルの解釈が加わった。絶望感に打ちひしがれる信長を鼓舞し、共に苦境を打破せんとする濃姫の気合いに満ちた物言いは実に痛快で、木村と綾瀬の抜群の相性が発揮された名シーンとなっている。

そして怒涛の展開でなだれ込む、信長の最期と圧巻のクライマックス。濃姫と確かな絆を築きながらも、激しい戦乱の世を生き抜く中で、非情な"魔王"へと変貌してゆく信長の闇の一面を、木村はしっかりと演じ切った。その狂気に満ちたオーラは圧倒的で、壮絶な最期を遂げる信長が憑依したかのような凄みに満ち溢れていた。
重要文化財や国宝とされる寺もロケ地となり、1560年代の京都の街並みが再現された活気溢れる風景にも心躍る本作。何より濃姫との絆というフィルターを通して浮かび上がる、人間臭くも愛おしい織田信長像が鮮烈だ。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
レジェンド&バタフライ
放送日時:2024年6月15日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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