Stray Kidsの絶対的リーダー・バンチャンとの練習生時代の「格差」とは？デビュー7年目を迎えたスキズの絶妙な上下関係

2024年初のカムバックとして、7月19日(金)にニューアルバム「ATE」をリリースした"スキズ"ことStray Kids。

アメリカの人気歌手チャーリー・プースとコラボした「Lose My Breath (Feat. Charlie Puth)」の世界的反響も記憶に新しいが、アルバムのカムバックとしては「ビルボード200(米アルバムチャート)」の首位を4作連続で獲得した「樂-STAR (ROCK-STAR)」以来、実に8ヶ月ぶり。国内外の音楽市場を凌駕するという抱負を掲げて解き放つ新アルバムだけに、その注目度は格別だ。

2018年3月のデビューから7年目を迎え、今でこそ世界に名を轟かすグループグループとなったStray Kidsだが、その下積み時代は長く、リーダーで最年長のBang Chan(バンチャン)に至っては約7年間もの練習生期間を過ごしたことで知られている。

K-POPアイドルがこぞって出演する人気バラエティ「アイドル人間劇場」(韓国放送日：2024年2月13日)に出演した際には、"2017年に舞い戻った"というシチュエーションに挑み、練習生時代の貴重なエピソードを再現する8人のメンバーたちの様子が注目を集めた。

「アイドル人間劇場」はKBSバラエティ番組のデジタル専門スタジオ「スタジオK」で配信されている人気コンテンツの1つ。練習スタジオにいるアイドルの日常に密着し、番組独自のインタビューを挟みながら素顔を映し出していくドキュメンタリータッチのバラエティだ。

2021年9月に"アイドル人間劇場"に出演した時には、宿舎で共同生活を送る8人が日々の鬱憤をぶちまけるという暴露話が注目を集めたが、今回はデビューを直前に控えた"2017年当時の自分"になりきり、練習生ならではの無邪気な一面を覗かせていく。

番組が始まるやいなや、姿の見えないBang Chanに対して、「あの"老害"はどこだ？」と悪態をつくChangbin(チャンビン)やHAN(ハン)。それでもスタジオに現れた途端、「おはようございます」と礼儀正しく頭を下げ、最初は"ヒョン(兄さん)"と声を掛けていた他のメンバーも、設定を思い出したかのように、当時の呼び名である「クリスさん」と言い直し、コントのような掛け合いを見せる。

Bang Chanといえば、あのJ.Y. Parkが全幅の信頼を寄せる絶対的リーダーであり、デビューメンバーの選抜なども任せられていたことは有名な話。そんな練習生時代の"格差"を、悪ノリした弟メンバーたちが全力でイジリ始め、「クリスさんに良いところを見せないとクビにさせられる」とヒソヒソと話したかと思えば、当のBang Chanも遅刻してきたSeungmin(スンミン)やI.N(アイエン)を厳しく叱りつけるなど、ノリノリで当時の上下関係を再現していく。

また、"19歳のChangbin"も弟たちからの攻撃に遭い、HANからは「昨日まではすごく痩せていたのに、なんで急に"トトロ"になったの？」と、筋トレで大きくなった体型の変化をからかわれ、Hyunjin(ヒョンジン)からは、JYPに入社した当時、格好つけて振る舞っていた"ラッパーっぽいダルそうな歩き方"をマネされ、それをニヤニヤしながら眺めていた他のメンバーからも「服もすごく気合い入ってたよな(笑)」と暴露されるなど、"イジリ"が止まらない。

さらに、練習生時代に待ち受けていた"地獄の月末評価"の様子も再現。オーストラリアで育ったFelix(フィリックス)は韓国語が当時あまり話せず、韓国語の評価を受けていた時の裏話を明かし、練習生として入った当初は"イ・ヨンボク"という韓国名が恥ずかしくて隠していた事実を告白。それでも月末評価で自己紹介をしなくてはならず、「こんにちは、イ・フィリックス・ヨンボクです」と韓国語で挨拶したことから、メンバーに本名が知れ渡ったというエピソードも再現された。

他にも、監視カメラの死角で休んだり、トイレで寝たりと、何とかしてレッスンをさぼっていたという裏話が飛び出すなど、K-POP界特有の厳しい練習生時代を乗り切ってきたStray Kids。デビューから6年が経ち、兄弟のような固い絆で結ばれている8人の、練習生時代の"微妙な関係性"も、今となっては笑い話。隠しておきたいような"黒歴史"も自らネタにし、互いにイジり合う姿は、微笑ましくもあり、成功者としての逞しさも感じられた。

文＝HOMINIS編集部