「Cutie Pie」キャストの登場も！上司と部下を装うキ・ヒョヌ＆ヤン・ジュンモの激甘モードが癖になる王道BLの世界観

BrightWin(ブライト＆ウィン)という大スターを生んだタイドラマ「2gether」の爆発的ヒットをきっかけに、フィリピンやベトナム、台湾と、アジア中に拡大しているBLドラマブーム。

ドラマ大国の韓国でも良質なBLドラマは多数制作されており、そのブームを牽引する制作会社W-STORYが新たに手がけた「JunとJun」(2023年)も話題に。タイ国内外で大ヒットした「Cutie Pie」(2022年)のメインキャスト、Tutor(チューター)とYim(イム)が登場したことでも話題を呼び、BLドラマファンの注目を集めた作品だ。

12月7日(土)よりアジアドラマチックTV(アジドラ)にて日本初放送される「JunとJun」は、インターンとしてコスメ会社に勤務することになった元アイドルの青年と、その上司が繰り広げるオフィスラブストーリー。

制作したW-STORYは、韓国初のBLドラマとされている「君の視線が止まる先に」(2020年)を皮切りに、大学マラソンの先輩後輩の恋愛模様を瑞々しく描き出した「Mr.ハート」(2020年)、一つ屋根の下で暮らすことになった幼なじみ同士の心の機微を描いた「冬すぎて桜」(2022年)など、評価の高いBL作品を生み出してきた。

アイドルグループ"Ze:us"のメンバーとして活動していたイ･ジュン(ヤン・ジュンモ)は、アイドルを辞めてWコスメでインターンとして働くことになる。出勤初日に遅刻しそうなイ･ジュンを会社まで乗せてくれた親切なイケメン男性チェ･ジュン(キ・ヒョヌ)は、勤め先のカリスマ本部長。しかも2人きりの面談の場で突然メガネを外し、「久しぶり。元気だった？」と話しかけてきて...。何と彼はイ・ジュンの幼なじみで、初恋の人でもあったのだ。やけに距離が近いチェ･ジュンに戸惑いながら、イ・ジュンは正社員採用目指して奮闘する。

不器用だが素直な性格の"元アイドル"イ・ジュンを演じるのは、本作がドラマデビューとなるヤン・ジュンモ。本人もモデル出身で、どこかパク・ボゴムを思わせる人懐っこい笑顔がとてもキュートな美青年だ。本作では、攻め系イケメンたちにモテモテになってしまう"愛されキャラ"を好演している。

そんなイ・ジュンに色気たっぷりの視線を送るWコスメの本部長チェ・ジュンは、「愛のアンダンテ」(2024年)で注目を集めた若手俳優キ・ヒョヌ。アメリカ帰りの敏腕本部長を貫禄たっぷりに演じる一方で、イ・ジュンと2人きりになると「可愛い...」と熱っぽい目で頭をなでたり、「アメリカンスタイルだ」と抱き寄せて膝に座らせたり、耳もとに顔を寄せて「実は俺...かなり酔ってる」と意味ありげに囁いたりと、王道の激甘ぶりを見せていく。

さらに、イ・ジュンをWコスメに誘った"見守り系男子"のチーム長ソン・ヒョンジェ(チョ・チャンニョン)と、"俺様系"のクールなトップモデル・シモン(パク・ヒョンソプ)も、イ・ジュンが気になる様子。イ・ジュンをあれこれと世話するヒョンジェにチェ・ジュンが人知れず嫉妬心を覗かせるなど、タイプの違うイケメン3人が鈍感なイ・ジュン相手にアプローチ合戦を繰り広げる。

W-STORYらしい遊び心も随所に散りばめられている。アジア中で大ヒットしたタイ発のBLドラマ「Cutie Pie」のTutorとYimが登場する他、イ・ジュンのかつての所属グループ・Ze:usのメンバー役で「Mr.ハート」の主役カップル、チョン・スンホ＆イ・セジンが出演するというサプライズも。新人アイドルらしい初々しさと2人の仲の良さも、ファンには堪らないポイントだ。

同僚たちの前では"上司と部下"を装いながらも、2人きりになればタメ口の幼なじみに戻り、親密な空気を漂わせるという関係性が胸を高鳴らせる「JunとJun」。フレッシュなキャストの魅力に注目しながら、王道BLの世界観を堪能したい。

文＝酒寄美智子