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1月は学生ラグビーがアツい季節!高校・大学の全国ラグビーフットボール大会決勝は必見

2024/12/20

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「第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会」桐蔭学園 vs. 東福岡(前回大会 決勝) Photo by S.IDA
「第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会」桐蔭学園 vs. 東福岡(前回大会 決勝) Photo by S.IDA

冬は学生ラグビーの大会で熱戦が繰り広げられ、高校、大学共に日本一が決まる。決勝が「第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会」は2025年1月7日(火)、「第 61 回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」は2025年1月13日(月)に行われ、J SPORTSでは両大会を決勝まで放送。そんな高校、大学の両全国大会の注目校や見どころを紹介する。

■連覇を目指す桐蔭学園に挑む大阪桐蔭らの実力校に注目

「第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会」桐蔭学園 vs. 大阪桐蔭(前回大会 準決勝)
「第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会」桐蔭学園 vs. 大阪桐蔭(前回大会 準決勝)

Photo by S.IDA

第104回全国高校ラグビー大会は、12月27日(金)に開幕を迎え、聖地の大阪・花園ラグビー場に予選を勝ち抜いた51校が集結する。連覇を目指すAシードの桐蔭学園(神奈川)は、初戦となる12月30日(月)の2回戦で流通経大柏(千葉)対富山第一(富山)の勝者と対戦する。桐蔭学園の対抗馬と目されるのは、まずは今春の全国選抜大会を制した大阪桐蔭(大阪第1)、同準優勝の石見智翠館(島根)のAシード校だ。

桐蔭学園は、神奈川県大会決勝で東海大相模を34対18で振り切った。一時は6点差に迫られるも冷静なプレーで敵のミスを誘うなど、試合巧者ぶりが目立ち、選手の成長を感じさせる勝ち方を収めた。春の王者・大阪桐蔭は、大阪第1代表決定戦で関大北陽を40対0と圧倒。大差こそつけたものの内容的には執拗な北陽のディフェンスに苦しんだ。それでも得意のモールを中心に相手の防御網を突破。後半だけで4トライを積み上げ、王者の貫禄を感じさせる試合ぶりだった。

Bシードは10校。前々回大会優勝、前回準優勝の強豪・東福岡(福岡)をはじめ、茗溪学園(茨城)、國學院栃木(栃木)、目黒学院(東京第1)、國學院久我山(東京第2)、中部大春日丘(愛知)、東海大大阪仰星(大阪第2)、常翔学園(大阪第3)、天理(奈良)、大分東明(大分)が選ばれ、いずれも虎視眈々と頂点を狙う。

66回目の出場となる古豪の天理(奈良)は、2年生の巨漢LO(ロック)・城内佳春を中心に強力なFW陣を誇る。國學院栃木は選抜大会4強、目黒学院、中部大春日丘は選抜8強、大分東明は全国7人制大会で準優勝し、九州大会でも東福岡を破って優勝を果たすなど、今大会でも台風の目になるかもしれない。近畿大会4強の常翔学園もフィジカルの強さが目立ち、アタック力は抜群。國学院久我山は、勤勉さと優れたゲームメイク能力を誇る洗練されたチームで注目だ。

また、4度の優勝を果たした伏見工時代の第95回大会以来の出場となる京都工学院の出場も大きな話題だ。伏見工時代同様の深紅のジャージはラグビーファンにはおなじみ。OBの平尾誠二の再来とも呼ばれるU-17日本代表のSO(スタンドオフ)・杉山祐太朗、主将で高校日本代表候補FB(フルバック)・広川陽翔選手を擁し、京都大会決勝では京都成章を2点差で撃破している。



放送情報

第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 決勝
放送日時: 2025年1月7日(火)13:45~※生中継
チャンネル: J SPORTS 1
※3回戦を2025年1月1日(水)10:25、準々決勝を1月3日(金)10:25、準決勝を1月5日(日)10:55より生中継
※放送スケジュールは変更になる場合があります



■名勝負にくぎ付け!ラグビーファン必見の大学選手権決勝戦

「ラグビー 全国大学選手権 24/25」帝京大学(前回大会 優勝)
「ラグビー 全国大学選手権 24/25」帝京大学(前回大会 優勝)

Photo by S.IDA

11月に開幕し、熱戦が続く「第 61 回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」は、2025年1月13日(月)に東京・秩父宮ラグビー場で決勝戦が行われる。大学選手権決勝は、過去にも数多くの名勝負が生まれ、ラグビーファン必見の試合となっている。

1985年は同志社大学が史上初めて大学選手権で3連覇を達成。決勝の慶應義塾大学戦は大方の予想を裏切りロースコアの接戦になった。終盤に慶應の同点トライが反則で認められず、「幻のトライ」として今も語り継がれている。1987年は大東文化大学が"トンガ旋風"で初優勝。同シーズンにデビューしたトンガ出身の留学生、シナリ・ラトウとワテソニ・ナモアの大活躍で早稲田をねじ伏せた。大東文化大は1990年代前半までに優勝3回を果たし"トンガ旋風"と呼ばれたが、2人と同学年のSO・青木忍の活躍も光った。

日本ラグビーのルーツと言われる慶應義塾大学は、創部100年目のメモリアルシーズンとなった2000年に悲願の大学日本一を達成した。13年間優勝から遠ざかっていたチームは上田昭夫監督の下に結束。早稲田、明治とライバル校を対抗戦で撃破するなど無敗のまま大学選手権決勝に進み、前年度の王者・関東学院大と対戦。伝統のタックルと栗原徹ら攻撃陣の活躍で頂点に輝いた。

近年の選手権では、やはり2010年~2018年に前人未到の9連覇を果たした帝京大学の印象が強い。特に2015年は後に日本代表の主力となるSH(スクラムハーフ)・流大、HO(フッカー)・坂手淳史、SO・松田力也、NO8(ナンバーエイト)・姫野和樹らそうそうたるメンバーがそろい、他の大学を圧倒し、決勝では筑波大学を50対7の大差で下して6連覇を果たした。

果たして今回頂点に立つのはどの大学か? 対抗戦を全勝で制した早稲田大学か、同2位の帝京大学が雪辱を果たすか、天理大学をはじめとする関西勢も侮れない。歴代の名勝負をしのぐ熱戦が見られるのか、今大会も決勝戦は必見だ。



放送情報

ラグビー 全国大学選手権 24/25 決勝
放送日時: 2025年1月13日(月)19:15~※録画放送
チャンネル: J SPORTS 1
※準決勝-1を2025年1月2日(木)20:00、準決勝-2を22:00に録画放送
※放送スケジュールは変更になる場合があります



文=渡辺敏樹

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