織田裕二がIQ246の異能で事件を解決!土屋太鳳、ディーン・フジオカ共演の本格ミステリー「IQ246〜華麗なる事件簿〜」

織田裕二が主演を務め、土屋太鳳とディーン・フジオカが共演した本格ミステリードラマが2016年に放送された「IQ246〜華麗なる事件簿〜」だ。
織田が演じているのは貴族のご落胤の末裔で、IQ246の法門寺沙羅駆(ほうもんじしゃらく)。自らが解くに値する"美しい事件"を常に求め、その頭脳と常識に囚われない発言や行動力で難事件を鮮やかに解決していく。
そして、無断で事件現場に入ってしまう沙羅駆の警護役として配属された刑事・和藤奏子を土屋が、沙羅駆に危機が迫った時には身を呈して守る執事・賢正をディーン・フジオカが演じている。

「学究派」の家系で、長男のみに「IQ246」の異能が代々遺伝するという特別な家系に生まれた沙羅駆。そんな主人公を、織田は独特のセリフ回しとオーバーアクション、そして多彩な表情で、時にシリアスに、時にコミカルに表現。代表作「踊る大捜査線」の熱い男のイメージとは異なる、論理的でシニカルな面を持つ役どころにチャレンジした。
人をつぶさに観察して瞬時に分析する沙羅駆に、初対面から「合理的に考えられない感情的な人間。恋人は絶対にいない」とボロクソに言われる奏子。そして沙羅駆の右腕的存在で、眼鏡を外すとジェントルマンな印象から一変、アスリート並みの身体能力を発揮する賢正。謎解きはもちろん、立場も性格もまるで違う3人の独特な距離感やニヤリとさせられる関係性も人気となった。
レギュラーキャストとして、沙羅駆のファンで法医学専門医監察医・森本役の中谷美紀、沙羅駆の育ての親である先代の執事・賢丈役で寺島進らも出演。1話完結型のストーリーの中、ゲスト俳優たちとの演技合戦も見どころだ。
■「暇だ、暇だ」が口癖の一癖ある主人公を織田裕二が奥深い魅力で好演

北鎌倉の豪邸に住む沙羅駆の口癖は、「ああ、暇だ暇だ。どこかに私が解くに値する事件はないものか」。事件が起こるといつのまにか捜査一課がいる事件現場に現れ、遺体や部屋を見ただけで不可思議な点を指摘し、監察医の森本の協力を得て事件に隠された真実を解き明かしていく。

沙羅駆は事態が複雑であればあるほど「面白くなってきた」と笑顔を見せるが、子供のような好奇心を持つ彼もまた、その謎を解き明かしたくなる人物。思考は冷静なのに大袈裟なジェスチャーで急に大声を上げてまくしたてるさまはクレイジーにも思えるが、時折、犯罪者の心理を慮るような哀しい表情も見せる。その行動は本当に暇潰しなのか。織田の振り切った演技が主人公の複雑な心理構造を徐々に浮き彫りにしていく。
■観月ありさや稲垣吾郎など、ゲスト俳優との共演も刺激的
本作には石黒賢、佐藤隆太、国仲涼子、成宮寛貴、山口紗弥加、観月、稲垣などのゲストがそれぞれの回で出演。1話完結型ではあるが、「13」と名乗る謎の人物が犯人たちを裏で操るという構成になっている。
観月が演じているのは、夫に不倫されているカリスマ主婦モデル。偶然にも賢正の高校の同級生で、いつもは華麗で冷静な賢正が見せる意外な顔を、ディーン・フジオカが繊細な演技で表現するレアな回となっている。沙羅駆が殺人容疑で連行されるというまさかの事態が勃発する回では、警視庁捜査一課の管理官・牛田を演じる稲垣が、キレ者同士という設定で織田と迫真の演技を見せる。

沙羅駆が捕まったことをきっかけに、ポンコツ刑事から覚醒する土屋の芝居も含め、謎解きと共に俳優陣たちの個性あふれる演技を楽しんでほしい。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
IQ246〜華麗なる事件簿〜
放送日時:2025年6月30日(月)10:20~※毎週(月)~(金)2話ずつ放送
チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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