福士蒼汰やキム・ソンホと共演するロコ作品も期待大！「いつかは賢いレジデント生活」が支持を集めたコ・ユンジョンの意外な素顔とは？

今年5月に最終回を迎え、"ウンエズ"の愛称で親しまれた研修医たちのケミが支持を集めたNetflixシリーズ「いつかは賢いレジデント生活」。特に、失敗を重ねながら本物の医師としての使命感に目覚めていく主人公オ・イヨンに扮したコ・ユンジョンの演技には共感の声が多数。頼れる先輩医師ドウォン(チョン・ジュンウォン)との胸キュン恋模様に見悶えた人も多かったのではないだろうか？

そんな好評ぶりからシーズン2を望む声も絶えない中、ユンジョンが韓国の国民的トークショー「ユ・クイズ ON THE BLOCK #291」(7月2日(水)にMnetにて日本初放送)に出演。慣れないトークショー出演に緊張しながらも、自らの意外なキャリアを明かし話題を呼んだ。

韓国の国民的MCユ・ジェソクと人気コメディアンのチョ・セホがゲストとトークを繰り広げる「ユ・クイズ ON THE BLOCK」。主演級俳優やトップアイドルが登場するこの番組にユンジョンがゲスト出演したのは、「いつかは賢いレジデント生活」の放送が折り返しに差し掛かった4月30日。冒頭の挨拶シーンで一瞬目を泳がせ、照れ笑いを浮かべる姿も初々しい。

美術高校から大学の現代美術科へと進学したというキャリアを持つユンジョンだけに、トーク序盤は「絵が上手で静かな子だった」という学生時代のエピソードから。母親が数学の先生なのに数学が苦手だったと恥ずかしそうに打ち明け、朝から晩まで絵の実技レッスンを受け、その後も睡眠を削って絵を描いていたというストイックな学生時代のエピソードも明かしていく。彼女が学生時代に描いた絵が登場すると、あまりの上手さにMCのジェソクが「写真かと思った！」と驚くほどだった。

そんな美大生時代を経て、やがて演技の道を志すようになったユンジョン。思い立ったら一直線、没頭しやすい性格のようで、当時は大学を休学して1日5本も映画を見まくったという。演技者を志すきっかけになった映画「タイタニック」(1997年)への想いを熱く語り、「3～4ヶ月で映画を数百本見ました」と告白する姿にはMCの2人も目を丸くするばかり。同時に、「美術から演技に夢を変えたことを親に言えなくて...」とアルバイトをしてレッスン代を稼いだ日々も率直に打ち明けた。

さらに、人生初のオーディションが映画「パラサイト 半地下の家族」(2019年)だったという驚きの告白も...。「夢だったみたいにはっきり記憶がないんです」という人生初オーディションについての知られざるエピソードを明かしていく。

そんな彼女も今年4月に29歳を迎えた。俳優としてのキャリアは6年目だが、既に「Sweet Home－俺と世界の絶望－」(2020年)をはじめ、「還魂」シーズン2(2022-2023年)、「ムービング」(2024年)と、次々に大作に出演し結果を残してきた。

そして今回主演を務めた「いつかは賢いレジデント生活」は、チョ・ジョンソク、ユ・ヨンソクらが扮する40代の医師仲間の絆を描き、日本でも大反響を呼んだ「賢い医師生活」シリーズのスピンオフ。キャスティングされた当時の心境について、「壮大な感じがありました。『マーベル』に入るように...私がこの(『賢い医師生活』の)世界に入るんだなって」と語る表情からも、俳優の道を進んできた自分への誇りが感じられる。

没頭しやすい性格は変わらずのようで、3年前まではウエイトトレーニング、その後はお菓子作りにハマっていたそうだが、「仕事に夢中になっているみたい」と語る現在は、充実の日々を送っている様子。「海街チャチャチャ」(2021年)のキム・ソンホや福士蒼汰と共に、トリプル主演を果たしたロマンディック・コメディ「恋の通訳、できますか？(原題：Can This Love Be Translated？)」の配信も控えているだけに、日本でも今後ますます注目度が増していきそうな予感だ。

文＝酒寄美智子