SUPER JUNIORの本領発揮！デビューから20年...互いを知り尽くした、メンバー同士の絆が透けてみえるバラエティ「目覚ましSuper TV」

7月8日、デビュー20周年を記念した特別なアルバム「Super Junior 25」をリリースしたSUPER JUNIOR。2005年のデビューアルバム「SUPER JUNIOR 05」から連なるタイトル名を冠し、20年の月日を積み重ねてきたメンバーたちの絆を象徴する1枚だけあって、"E.L.F(SUPER JUNIORのファン)"を歓喜させている。

そんな20周年を彩る歴代級プロジェクトの華々しいフィナーレというべき、2008年より継続させてきた単独ワールドツアー"SUPER SHOW"の最新公演が、いよいよ8月22日(金)の韓国・ソウル公演より幕を開ける。期待を裏切らないSUPER JUNIORのサービス精神あふれるステージを心待ちにしているファンは多いことだろう。

SUPER JUNIORの壮大な20周年プロジェクトは、「目覚ましSuper TV」(7月21日(月)よりKNTVにてTV初放送)から始まった。"韓国最強のバラドル集団"である彼らが長年培ってきた実力と魅力を存分に発揮し、様々なミッションに全力で体当たりする全10話のバラエティ番組である。

デビューから20年の時を経て、今ではすっかり立派な大人になったメンバーたち。"大人は発言に責任を持て"というユニークなテーマのもと、過去に各々が何気なく口にした"ひと言"を実際の企画として実現する「言霊回収プロジェクト」を中心に番組は進行する。

第1話では、ウニョクが最初のターゲットに。彼が過去に発した「20周年記念の写真展開催！」という言葉を現実のものにするため、全員が一致団結して写真撮影に挑む。壁の後ろからシンドンが用意したメンバーの本物の卒業写真が登場し、制服の衣装を着用した9人が髪型や表情に至るまで完璧に再現しようと本気になるシーンは抱腹絶倒の連続だ。

シンドンのプロデュースによって、メンバーの"奇跡"のような写真が次々と誕生。ウニョクはなぜか超アップ、ドンヘは白飛びの1枚が採用となり、自らも爆笑。体を張った"わちゃわちゃ感"あふれるトークの応酬、瞬発的なアドリブ、ユーモアセンス抜群のおふざけも必見だ。

第2話では、以前に「旅番組をやってみたい」と発言したリーダー、イトゥクの"言霊"が現実となる。2021年から続く恋愛リアリティ番組「私はSOLO」のパロディで、旅先に到着したメンバーたちが"最高のパートナー"を探し出す。1人ずつ登場する冒頭のシーンでは、リョウクが完全装備のファッショニスタ風、キュヒョンが大げさな病弱キャラに扮して笑いを誘う。

自己紹介タイムでは、最年長のイトゥクが「1983年生まれ」と言うと、自由奔放なヒチョルが「おじさんすぎる！信じられない、もう帰る！」と困惑ぶりをオーバーに演じて場を沸かせる(ちなみにヒチョルも1983年生まれ)。普段は巧みなMCスキルでメンバーをまとめるイトゥクが、思わぬ展開をどう乗り切るか注目だ。

「メンバーと脱出ゲームがしたい」というシンドンの言葉がピックアップされた第5話では、"サウナ脱出ゲーム"に挑戦するためチムジルバン(韓国式サウナ)へ向かう一行に密着。

脱出ゲームの前段階では、体温を上げるために体を張った作戦を成功させたシウォンが、その後マッサージチェアで余裕しゃくしゃくに休息。"ゾンビゲーム"では、イェソンが子どものように身軽に包囲網をすり抜けて他のメンバーのお尻に飛び蹴りする場面も...。それぞれのバラエティセンスが光る見せ場満載のエピソードとなっている。

他にも、メンバーの引っ越し祝いを巡るドタバタ劇、DIY旅行など、予測不能かつカオスな展開が各話に散りばめられている。アラフォーとは思えない、無邪気な"男子校ノリ"は今も健在、お互いを知り尽くしているからこその気兼ねないボケやツッコミは"20年選手"の絆があってこその空気感だ。

もはやK-POPアイドルの枠を逸脱した、規格外のぶっ飛んだ姿が親近感と大きな笑いをもたらすSUPER JUNIOR。改めて、彼らが高いバラエティ力と貪欲さを持ったエンターテインメント集団であることを思い知らされる番組である。

文＝川倉由起子