親友の死、隠された真実。杉咲花演じる警察職員が事件の真相を暴く!映画「朽ちないサクラ」

杉咲花が主演した映画「朽ちないサクラ」が8月17日(日)に日本映画専門チャンネルで放送される。原作は「孤狼の血」シリーズの柚月裕子による同名小説で、杉咲演じる愛知県警の広報職員・森口泉が親友の変死事件の謎に迫るサスペンスミステリーだ。杉咲のほか、彼女の上司・富樫隆幸役を安田顕、捜査一課の刑事・梶山浩介役を豊原功補、泉の警察学校の同期で一緒に捜査していく磯川俊一を萩原利久が演じるなど、骨太サスペンスを支える豪華な面々がそろい踏み。事件の周辺で起こる不可解な出来事が1つ1つつながっていく中で、泉は親友を死に追いやったのは自分かもしれないと大きな後悔を抱えながら事件解決にまい進していく。

女子大生がストーカーに殺害される事件が発生。犯人はすぐに逮捕されたものの、実は事件発生前にストーカーの被害届が提出されていたものの、担当部署である生活安全課が慰安旅行に行っていたため樹里を先延ばししていたと地元の新聞にスクープされる。
その一件で県警が対応に追われる中、広報職員の泉は青ざめ、ある考えを巡らせていた。

数日前、生活安全課の旅行の件を、親友であり新聞記者の津村千佳(森田想)にうっかり話してしまっていたのだ。すぐさま泉が千佳を問い詰めると、スクープと自分は関係ないときっぱり否定した千佳。そして無実を証明するために事件を調べると告げ、姿を消した。それから一週間後、千佳は変死体で発見される。自分が千佳を事件に関わらせ、犯人に近づけてしまった...その結果、殺されたのではないか...と激しい自責の念に駆られる泉。居ても立ってもいられず捜査を開始した彼女は、千佳が訪れた場所や関係者から事件の真相に迫る糸口を見出していく。だが調べていくうちに分かってきたのは単純なストーカー事件ではなく、その奥には公安やかつてある宗教団体が起こした凶悪事件が絡んでいるのではないかということ...。誰を信じるか、真実はどこにあるのか、泉が暴いていく怒涛のラストは見ごたえたっぷり。
杉咲演じる森口泉は小柄で物静か。だが、しっかりとした芯の強さがある...その役柄は杉咲花のイメージそのものだ。フツフツと燃える静かな炎を目に宿し、無骨な刑事たちと堂々とやりあう姿は勇ましささえ感じる。杉咲ならではの森口泉像を作り上げ、涙を流しながら切々と事件の真相を語る彼女の姿は圧巻だった。

もともとは、警察組織にいながら捜査をしない広報職員だった泉が、事件を通して大きく成長していき、刑事としての才能の片りんも見せてくれた。そんな彼女を目の当たりにすると、泉がどんな活躍をするのか、どんな人生を歩んでいくのか、早くも続編で杉咲の演技が見たい気持ちでいっぱいになった。
文=石塚ともか
放送情報【スカパー!】
朽ちないサクラ
放送日時:2025年8月17日(日)21:00~ ほか
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
こちら