ギャップ萌え続出!高橋克典が代表作「特命係長 只野仁」で演じた魅力たっぷりの主人公

俳優・高橋克典の出世作となり、代表作でもあるのが「サラリーマン金太郎」と「特命係長 只野仁」だ。2003年から放送された「特命係長 只野仁」は柳沢きみおのヒットコミックを実写化したもので、人気シリーズに。スペシャルドラマも制作され、2008年には映画化もされた。

(C)テレビ朝日 MMJ
そんな「特命係長 只野仁」シリーズの原点であるシーズン1は、深夜枠の番組としてスタートした。本作で高橋が演じているのは大手広告会社・電王堂の総務部に勤務している窓際係長・只野仁。地味で冴えないため、女子社員からは名前をもじって、"ただのひと"と陰口を叩かれている。しかし、実は只野には"特命係長"というもう1つの顔がある。電王堂の会長・黒川(梅宮辰夫)から個人的に頼まれて、会社に関係するトラブルを解決するという使命を持つのだった。

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筋トレルームのような部屋に住んでいる筋肉隆々の主人公を演じるにあたって、高橋が体脂肪率を7%までに落としたというエピソードは有名だ。そして本作はアクションのみならず、セクシーシーンもお約束。今年になって全45話が"令和コンプライアンスブレイクスルー版"として配信されたことも話題になった。高橋が男の色気を漂わせつつ、アスリートのような爽快さとコミカルさで主人公を演じたからこそ、視聴者に支持された人気シリーズとなったのだと思う。
■高橋が鮮やかに変身する演技に"ギャップ萌え"の人、続出!

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本作の見どころの1つは、ダブルフェイスの主人公を演じる高橋の作り込まれた演技。会社に出勤する時の只野はグレーのスーツに黒縁の眼鏡をかけ、猫背気味に歩き、全身から覇気の無さを漂わせている。同僚のみならず、会長の美人秘書・坪内紀子(櫻井淳子)からも嫌煙されているが、秘密裏のミッションを遂行する時にはその雰囲気も一変。サングラスに派手な柄シャツとジャケットに着替え、別人格に変身。凶器を持つ男たちをあっという間に倒し、歯が浮くようなセリフをサラッとキメてみせる。

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テレビ局の美人アナウンサー・清水真由子(三浦理恵子)のボディガードを命じられた回では清水から惚れられる。さらには、秘書の坪内も、夜道で襲われそうになった時にイケメンの只野に一目惚れ。まさか社内にいるとは思いもせずに、名も知らぬ人との再会を夢見ている。
任務を遂行するために、ピロートークで情報を聞き出すのを得意技とする只野。そんな"モテまくり"の主人公を、高橋が視線やセリフのトーンを駆使してチャーミングに、そして人間味たっぷりに演じている。
■バリエーションに富んだアクションシーンも必見

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シリアスからコミカルまで毎回趣向を変えて楽しませてくれるのが、敵と対決するアクションシーンだ。闇組織の住人でナイフ使いの細川(東幹久)とやり合う時には、只野は上半身裸になり、ヌンチャクで対抗。また、別の回では、突如現れる敵たちに、持っていたバッグを振り回して、お尻キック。高橋の鍛え抜かれた肉体とシャープな動きが堪能できる場面にも、エンターテイメントなエッセンスが盛り込まれており、本作が人気ドラマになったことに思わず納得の内容だ。硬派と軟派のバランスが絶妙な高橋の芝居から目が離せない。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
特命係長 只野仁(1stシーズン)
放送日時:2025年9月30日(火)12:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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