芳根京子が物語のキーパーソンを可憐に好演!山田涼介が主演を務めたヒューマンファンタジー「記憶屋 あなたを忘れない」
2025年、1月期の「まどか26歳、研修医やってます!」に始まり、本田響矢との共演で昭和11年を生きる新婚夫婦のピュアすぎる日常を描いた「波うららかに、めおと日和」、そして11月公開の映画「君の顔では泣けない」と、主演作が続き、存在感を放っていた俳優・芳根京子。なかでも「波うららかに、めおと日和」ではウブな妻・なつ美を透明感溢れる柔らかな雰囲気で演じ、大きな話題を呼んだ。
そんな芳根が2020年に出演したのが、山田涼介が主演を務めたヒューマンファンタジー「記憶屋 あなたを忘れない」だ。原作は第22回日本ホラー小説大賞読者賞受賞作でもある織守きょうやの小説で、「ツナグ」の平川雄一朗監督がメガホンをとった。
大学4年生の遼一(山田)は、年上の恋人・杏子(蓮佛美沙子)に"大学を卒業したら結婚してください"とプロポーズをしてOKをもらい、幸せの絶頂にいた。しかしその翌日から、なぜか彼女と連絡が取れなくなってしまう。数日後、遼一は駅で杏子を見つけて声を掛けるが、彼女は遼一のことを一切覚えておらず、不審者のような扱いを受ける始末。やがて遼一は依頼を受けて人の記憶を消す"記憶屋"という都市伝説があることを知り、杏子は記憶屋に記憶を消されたと考えるようになる。というのも、実は遼一の前で記憶を失くした人は杏子が2人目だったのだ。その後、遼一は幼なじみの真希(芳根)と、大学で講師をしていた弁護士・高原(佐々木蔵之介)とともに記憶屋を探し始める。遼一が杏子の記憶を取り戻したいと願う一方で、高原にも、とある人の記憶を消してほしいという願いがあった...。
■芳根京子演じる可憐な幼なじみが、物語の鍵を握る
(C)2020「記憶屋」製作委員会
本作で芳根が演じているのは、主人公・遼一の幼なじみの真希。遼一より年下の真希は、どこか妹のような空気感もある真希を元気で明るく演じている。その一方で、遼一が記憶屋の話をすると、少し表情に陰りが見えたり、声のトーンが変わったりと、些細な仕草の演技で真希が何かを隠しているかのような様子もちらつかせる。主人公の幼なじみという物語のキーパーソンを、フレッシュながらもしっかりと演じている。
主演の山田も、最愛の恋人が自分にまつわる記憶を失ってしまったという複雑な役どころである遼一を見事に演じており、戸惑い、泣き、怒り、どのシーンを切り取ってもナチュラルな佇まいがさすがだ。
記憶屋を探し、その正体に近付くにつれて意外な真実が明かされていく本作。物語の鍵を握る役どころを可憐に演じた芳根の演技にも注目しながら、物語の結末を見届けてほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
記憶屋 あなたを忘れない
放送日時:2025年12月21日(日)10:10~、2026年1月26日(月)10:10~
チャンネル:WOWOWシネマ(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:山田涼介 芳根京子 蓮佛美沙子 佐々木蔵之介 泉里香 戸田菜穂 田中泯
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