岸谷五朗が魅せる"孤高の仕掛人"!小日向文世との掛け合いも光る「仕掛人 藤枝梅安」
1983年に舞台俳優としてデビューして以降、高い演技力で観客や視聴者を魅了し、近年ではNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)の藤原為時役、ドラマ「田鎖ブラザーズ」(2026年)の小池俊太役など、数々の話題作に出演し続ける俳優・岸谷五朗。実直な人物から一癖あるキャラクターまで多彩な役柄を演じてきた岸谷が、表と裏の顔を持つ男を体現した時代劇が、2006年放送の「仕掛人 藤枝梅安」だ。主人公の数奇な運命を描いた本作が、11月1日(日)に時代劇専門チャンネルで放送される。
©松竹
江戸・品川台町に診療所を構える藤枝梅安(岸谷五朗)は、腕のいい鍼医者として近隣の人々から慕われている。しかし、その裏の顔は、世にはびこる悪人の殺しを金で請け負う"仕掛人"。人を救う医者でありながら、自らの手で人の命を奪うという矛盾を抱えた男の生き様が描かれている。
池波正太郎の小説『梅安蟻地獄』『闇の大川橋』を原作とする本作。そのなかで、岸谷の梅安は表と裏の顔を演じ分ける"表情と眼差し"が魅力的だ。鍼医者として患者と向き合う梅安は、人当たりのよい柔らかな表情を見せ、相手を安心させるような落ち着いた雰囲気を漂わせる。
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しかし、裏稼業の際は、殺気を秘め、標的へ冷酷な視線を送る。その鋭い眼差しは、見る者にも息を呑むような迫力を与える。特に印象的なのは、表稼業の道具でもある鍼を武器として扱うシーンだ。力むことなく、無駄のない所作で標的の急所へと鍼を打ち込む姿には、暗殺者としての冷徹さだけでなく、美しさすら感じられる。
また、周囲に気配を悟らせず標的に近づく動きにも、梅安の隙のなさが表れている。ときには怒りや葛藤を抱えながらも、冷静に仕事を遂行する姿は、仕掛人としての凄みを際立たせている。その仕事ぶりの奥にある梅安の複雑な人間性も、岸谷が見せるわずかな表情の変化から感じ取れる。
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そして、岸谷の演技を引き立てるのが、相棒・彦次郎を演じる小日向文世の存在だ。緊張感の漂う物語のなかで交わされる何気ない会話や、互いの出方をうかがうようなやり取りからは、仕掛人として行動を共にする2人の信頼関係が伝わってくる。岸谷と小日向、それぞれの持ち味が生きた掛け合いも見どころの1つだ。
そのほか、おもん役の高岡早紀、浪人・小杉十五郎役の原田龍二ら実力派俳優が名を連ねる。さらに、藤田まことが演じる元締・音羽の半右衛門と梅安のあいだで交わされる緊迫したやり取りなど、相手によって異なる岸谷の表情が、物語に奥深さを与えている。
岸谷の繊細な表情と所作が生み出す人物像に加え、名優たちの共演によって描かれる人間模様にも注目したい。鍼医者と仕掛人という相反する顔を持ちながら、自身の流儀を貫く男の姿を、ぜひ今回の放送で見届けてほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
仕掛人 藤枝梅安(主演:岸谷五朗)
放送日時:2026年11月1日(日) 19:00~ほか
チャンネル:時代劇専門チャンネル(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:岸谷五朗 小日向文世 原田龍二 高岡早紀 藤田まこと ほか
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