チャンミン(東方神起)の韓服&ヒゲ姿が凛々しい!兵役前に挑んだカリスマ性溢れる王子役

コロナ以降の海外アーティストの来日公演としては最多となる全21公演を開催し、約14万人を動員した「Bigeast FANCLUB EVENT 2022 TOHOSHINKI The GARDEN ~TOURS~」が反響を呼んだ東方神起。8月には約2年半ぶりとなる待望のニューシングル「UTSUROI」をリリースし、学校を舞台にしたノスタルジックな雰囲気が漂うMVも注目を集めている。
そんな東方神起としての活動はもちろん、最近はソロワークにも精力的な2人だが、"俳優としての顔"を切望する声も年々高まっている。特に、チャンミンは2015年のドラマ「夜を歩く士<ゾンビ>」以来、約7年のブランクがある。

(C)2015 MBC
「IRIS‐アイリス-」(2009年)のスピンオフとして豪華な布陣で制作されたスパイアクション大作「ATHENA-アテナ-」(2010・2011年)、ドラマ初主演を飾ったラブコメディ「パラダイス牧場」(2011年)で、脚光を浴びたチャンミンの俳優活動。特に、日本では妻夫木聡、浅野忠信らスター俳優が集結した映画『黄金を抱いて翔べ』で演じたモモ役の注目度が高く、日本アカデミー賞新人俳優賞受賞も大いに話題を呼んだ。
3年ぶりの主演ドラマとなった「Mimi」(2014年)も、2部作の劇場版として公開されるなど高い支持を獲得。そして、演技の幅をさらに広げた初の時代劇であり、入隊前最後の出演作となった話題作が「夜を歩く士<ゾンビ>」(2015年)だ。

(C)2015 MBC

(C)2015 MBC
時代劇に定評のあるトップスター、イ・ジュンギと共演を果たした本作は、悪に立ち向かう男たちの壮大な愛と戦いを描く超大型ファンタジー・ロマンス時代劇。愛と宿命の間で葛藤する美しき"吸血鬼"ソンヨルをイ・ジュンギが、遊び人を装いながら裏で悪の討伐を画策する正義感溢れる王子・ユンをチャンミンが演じた。

(C)2015 MBC
遊郭に通い詰め、春画が趣味のユンは、世孫(王位継承権を持つ孫)の身分を隠して自由奔放に暮らしているように見えるが、実は内に熱い闘志を秘めた策士。一見して分かる色男で、凛々しい韓服姿や愛嬌のある笑みで女性たちを骨抜きにしつつ、シリアスなシーンではユンの痛みや苦悩を深く理解した演技と儚い涙で釘付けにしていく。
世間を欺く色男の一面と、幼い頃に殺された父親の仇討ちのために密かに策を練る姿の"二面性"は、同一人物とは思えないギャップの魅力で"俳優・チャンミン"の沼へと引きずり込まれてしまうはずだ。

(C)2015 MBC
一方、『王の男』(2005年)や「イルジメ~一枝梅」(2008年)など、数々の時代劇をヒットに導いてきたイ・ジュンギは、人間の心と吸血鬼の本能を併せ持つソンヨルを冷静沈着かつクールな芝居で表現。しかし、家計を支えるため男装して働く女性・ヤンソン(イ・ユビ)のこととなると冷静さを欠き、次第にその純粋さに強く惹かれていく。そうした心の機微をイ・ジュンギならではの妖艶な佇まいで繊細に演じた。
ヤンソンもソンヨルに想いを募らせるが、ひょんなことからユンとも急接近し、ソンヨルとユンは恋のライバルに。ヒロインを巡る切ない三角関係は、息を吞むように甘美なラブシーンもあり、惹き込まれてしまうこと必至。また、時代劇初挑戦ながら"弓の名手"であるユンの凛々しさをチャンミンが体当たりで演じており、本作の重要なアクセントである本格アクションも見逃せないポイントだ。

(C)2015 MBC

(C)2015 MBC
チャンミンが2017年に除隊してからの活躍は言うまでもないが、過去の素晴らしい映像作品を振り返ると、つい新たな"俳優・チャンミン"を切望してしまう。舞台上のパフォーマンスとはまた違うトキメキを期待したい。
文=川倉由起子
放送情報【スカパー!】
夜を歩く士<ゾンビ>
放送日時:2022年10月3日(月)5:00~
※毎週(月)~(金)5:00~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります
こちら