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織田裕二×鈴木保奈美カップルに憧れる視聴者続出!坂元裕二脚本が光るドラマ「東京ラブストーリー」

2022/09/24

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「東京ラブストーリー」に出演する織田裕二と鈴木保奈美
「東京ラブストーリー」に出演する織田裕二と鈴木保奈美

四国からやってきた純朴な青年・完治と、明るく自由奔放な女性・リカ。そんな2人を軸に、都会で繰り広げられる若者たちの恋を描いた人気コミックが原作のドラマ「東京ラブストーリー」は、1991年というバブル景気に沸く時代の熱を見事に映し出した作品として、放送当時から今もなお多くの人に愛され、2022年11月27日(日)からはミュージカル版の上演も予定されているほどだ。

地元の愛媛から東京のスポーツ用品メーカーに再就職するために上京してきた永尾完治(織田裕二)。同じ会社の先輩でもある都会的な美女・赤名リカ(鈴木保奈美)に振り回されながらも、先に東京でそれぞれの道を歩んでいた医大生の親友・三上健一(江口洋介)や高校時代から片思いしている関口さとみ(有森也実)とも再会した彼は、複雑な恋模様の中で揺れ続ける。

完治を演じたのは、熱量の高い演技で一時代を築いた織田裕二。そして、心のままに行動し、周囲を振り回す小悪魔的女性・リカを演じたのが、1990年代に「トレンディドラマの女王」として当時の若い女性たちの憧れの的だった鈴木保奈美だ。織田は少年の純粋さや、素朴な雰囲気が残る完治を飾り気のないストレートな演技で表現。一方で鈴木は、くるくると変わる表情で、帰国子女で会社の上司とも不倫中という、さまざまな体験をしてきたリカの複雑な心中を鮮やかに印象づけた。本作の大ヒットを機に役者として飛躍した2人は、それぞれ数多くの連続ドラマで主役を務め、押しも押されもせぬ大スターへと成長を遂げた。

柴門ふみによる原作コミックでは完治を主軸とした物語が展開していたが、鈴木保奈美の魅力を余すところなく表現するために、ドラマではリカを大フィーチャー。誰もが目を奪われる美しさに加え、自由気ままな言動で一瞬たりとも目を離せないリカ。誰もが「こんな女性に熱烈に愛されてみたい」と思うようなリカ像を見事に構築したのが、ドラマ「Mother」や「カルテット」、映画『花束みたいな恋をした』の脚本も手掛けた坂元裕二だ。

なかでも、本作で坂本が登場人物たちの関係を深めていく小道具として積極的に取り入れたのが、当時の若者のコミュニケーションツールの中心だった電話だ。一人暮らしの特権ともいえる深夜の長話やプッシュホンの音マネをしての会話などを通して、リカと完治が距離をぐんぐん縮めていく姿を描き、視聴者の共感を呼んだ。

バッテリーの問題でとんでもなく巨大なサイズだった携帯電話や、時代の移り変わりと共にその役割を終えたポケットベル。"紺ブレ"と呼ばれていた金ボタンが光るネイビーのブレザーや、鶏のトサカのように立ち上がった前髪など当時の流行のスタイルも見られる本作。今も第一線で活躍する俳優陣のフレッシュな演技とともに、90年代初頭の東京の空気感をも鮮やかに焼き付けた伝説のトレンディドラマをこの機会に味わってみて欲しい。

文=中村実香

放送情報【スカパー!】

東京ラブストーリー
放送日時:2022年10月4日(火)12:10~
チャンネル:フジテレビTWO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくは
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