BTSの「Proof」が未だチャートを席巻！アメリカを熱狂させる7人完全体でのスペシャルパフォーマンス

10月8日(土)に開催されるK-POPの音楽授賞式「2022 THE FACT MUSIC AWARD (TMA)」の出演が発表されたBTS。韓国デビュー9周年を迎えた6月以降、ソロ活動を本格化させた彼らが7人揃って披露するパフォーマンスの動向に、世界中から高い関心が寄せられている。

"第2章"へと舵をきってから早4ヶ月が過ぎたが、6月発売のアンソロジーアルバム「Proof」は、「ビルボード200(米アルバムチャート)」に16週連続でチャートインしており、アメリカにおけるBTSの圧倒的な人気を証明。

ほかにも、「ビルボードHot100(米シングルチャート)」に22位で初登場し、記録を塗り替える連続チャートインを果たしたJUNGKOOK(ジョングク)の楽曲「Left and Right」(チャーリー・プースとのコラボレーション)をはじめ、J-HOPE(「Rush Hour」)や、JIN・JIMIN・V・JUNG KOOK(「Bad Decisions」)のコラボプロジェクトもグローバルチャートを賑わせており、完全体としての活動のない期間にもその存在感が拡大し続けるという現象が起こっている。

どんな状況下においても、世界中のARMY(BTSのファン)に胸が高なるニュースを届けてくれるBTSだが、彼らのアメリカ人気を象徴するトピックが、「レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン」(10月18日(火)・11月1日(火)にスーパー！ドラマＴＶにて日本初放送)への連続出演だ。

米の有名コメディアン、ジェームズ・コーデンがホストを務める同番組において、特に注目を集めたのは、マライア・キャリーとトム・クルーズが出演した放送1000回目の記念すべき回(米放送日：2021年12月8日)。そのミュージカル・パフォーマンス・ゲストとして登場したBTSは、後方扉や階段、バーセットから1人ずつ姿を見せるというライブ感溢れる演出で、「Butter」を披露。サビでは観客がぐるりと取り囲むディスコステージに到着し、楽曲の世界観を最大限に活かしたスペシャルなパフォーマンスで盛り上げた。

手を伸ばせて届く至近距離にいるオーディエンスをパワフルに引っ張り、メンバーのテンションも急上昇。7人7様の声色と表現力、ディスコステージならではのダンスブレイク、SUGA＆RMのラップ...と、熱狂の3分間は一瞬たりとも目が離せない圧倒的な熱量を放っていた。

続いて出演した2021年12月16日の放送回では、人気コーナー"Crosswalk Concert"に挑戦。ロサンゼルスにあるCBSスタジオの目の前を走る車道の横断歩道(＝Crosswalk)で、信号機の停止信号が点灯する30～45秒の間にフラッシュモブ的なパフォーマンスをするという番組の名物企画だ。

まずは、Crosswalkを目の前にしてジェームズが軽快なコミック演技を繰り広げると、7人もノリノリで応え、Vの「コンサート会場じゃないよ」のツッコミには「この街で一番ホットなチケットの場所なんだ！」とジェームズが熱弁を振るう...というコントさながらの絶妙な掛け合いを展開した。

そして始まった一発本番のCrosswalk Concertは、賑やかな演出が彩りを加え、完璧なパフォーマンスで「Butter」を披露した...ところで青信号が点灯。同コーナーの"お約束"ではあるが、慌てて避難するメンバーの姿が笑いを誘う。

息つく暇もなく、次のターンではデニムスタイルで「Permission to Dance」をハッピーに踊り、停車中の車の運転手にもノリノリでコミュニケーション。ラストソングとなった「Dynamite」では、カラフルなスーツの彼らが踊り出すと、車から身を乗り出してライブ会場さながらに盛り上がる人も。タイムアップになると、ジェームズの指示でセットも自分たちで回収するという爆笑のオチでコーナーは締めくくられた。

全米で初オンエアされた際には、日本のメディアでも広く報じられるなど大反響だったBTSの"Crosswalk Concert"。セットや小道具、メンバーたちの表情にフォーカスしながら見ることで、「実はああなっていたんだ」「この瞬間、この2人がアイコンタクトしてた！」という嬉しい発見があるはず。エンターテインメントの本場・アメリカだからこそ実現したBTSのレアなパフォーマンスは、何度見ても飽きない魅力に溢れている。

文＝川倉由起子