2024/11/01
第1作の公開から40年...「ゴーストバスターズ」シリーズが人々から愛され続ける理由
第1作が公開されて以来、40年経った現在も、あの「ゴーストバスターズ!」という曲が親しまれている...。世にも恐ろしいゴーストたちが暴れ回るパニックアクションの設定ながら、いい意味でのユルさも全開。それゆえに時代を超えて"愛すべき"シリーズとなったのが『ゴーストバスターズ』だ。
1984年の12月に公開された『ゴーストバスターズ』は、『グレムリン』『ゴジラ』とともにお正月映画"3G決戦"と話題になり、結果的に年間1位の大ヒットで圧勝。ニューヨークに現れる多種多様なゴーストたち、中でも真っ白な巨体で笑みを浮かべるマシュマロマンが超インパクトを放ち、大人気キャラとなった。しかもゴーストを退治するのが、スーパーヒーローではなく超常現象を研究する博士たちというのが絶妙なアイデアで、彼らのオタクな会話で笑いのパートも一級品だった。
5年後に作られた『ゴーストバスターズ2』は、監督&メインキャストが続投しただけあって前作のノリをキープ。一度は解散し、世間から忘れ去られていた幽霊退治会社"ゴーストバスターズ"の再結集は胸アツであり、前作ではサブキャラだった緑色のスライムのゴースト、スライマーが大活躍した。巨大な敵が出現するクライマックスまでハイテンション。この2作は、1980年代らしいポップな痛快感にあふれ、いま改めて観ると、アナログの味わいもある特殊効果が作品のムードにぴったりだと実感!
2作で完結したと思われたシリーズは、27年後の2016年、バスターズを女性キャラに一新したスピンオフ的作品『ゴーストバスターズ』が公開され、その直後、正統の続編である『ゴーストバスターズ/アフターライフ』、『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』が完成する。この新作2本の中心となるのは、初期2本のバスターズの一員、スペングラー博士の孫娘フィービー。ゴーストとの闘い方、および退治用ガジェット(これがシリーズの大きな魅力!)が次世代に受け継がれながら、子供たちの冒険アクション映画のテイストが加わった。あのマシュマロマンの意外な出番には多くの人が歓喜したはず。そしてこの最新2作の監督、ジェイソン・ライトマンが、初期2作のアイヴァン・ライトマン監督の息子という点が、映画ファンの心をくすぐる。父のアイヴァンは『アフターライフ』で製作に関与し、フローズン・サマー』の前に亡くなったのが惜しまれる。
『フローズン・サマー』では、フィービーがゴーストバスターズという組織を本格的に再始動するうえ、初期2作のメインキャスト、ダン・エイクロイドやビル・マーレイらが登場。全体の作りで原点回帰し、脱力系ギャグ、とぼけたテイストも増幅してシリーズファンのテンションを上げる。ゴースト退治という大胆なストーリーを、あらゆる世代が楽しめる超エンタメに仕上げた『ゴーストバスターズ』シリーズ。一気に観ることで40年にわたるアクション映画としての変化、ビジュアルの進化を感じつつ、時を超えて"不変のスピリット"に感動をおぼえる人も多いことだろう。
文=斉藤博昭
放送情報
ゴーストバスターズ(1984年)
放送日時:2024年11月30日(土)17:00~
ゴーストバスターズ2
放送日時:2024年11月30日(土)19:00~
ゴーストバスターズ/アフターライフ
放送日時:2024年11月30日(土)20:56~
放送チャンネル:ムービープラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります
放送情報
ゴーストバスターズ/フローズン・サマー
放送日時:2024年11月16日(土)20:00~
放送チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります