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鈴木亮平の優しくて熱い演技が胸を打つ!危険な現場に駆けつける医師を演じた劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」

2025/07/23

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オペ室を搭載したERカーに乗り込み、事故や災害などの危険な現場に駆けつけて、"死者を1人も出さないこと"を使命として救命処置にあたる医療チーム"MER"の活躍を描いた「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。2021年に放送されたこのドラマは、現場の緊迫感や、絶対に救うというメンバーたちの熱い想い、命の大切さをリアルに描き、多くの視聴者の心を掴んで大ヒットとなった。

その人気は受け、2023年には劇場版第1作「TOKYO MER~走る緊急救命室~」が公開。それに先駆けて、スペシャルドラマも放送された。シリーズを通して主演は鈴木亮平で、MERのチーフドクター・喜多見幸太を演じている。また賀来賢人、佐野勇斗、仲里依紗、石田ゆり子といった豪華俳優陣が出演、脇を固めていた。

そして今年8月には、ファン待望のシリーズ最新作、劇場版第2作となる「TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」が公開される。最新作をより楽しむために、ここでは劇場版第1作を鈴木の演技にフォーカスをあてて振り返りたい。

■頼れる医師であり、少し抜けたところもある喜多見を鈴木亮平が好演

鈴木亮平が医療チーム「MER」の緊急救命医を熱演
鈴木亮平が医療チーム「MER」の緊急救命医を熱演

(C)2023『劇場版 TOKYO MER』製作委員会

物語は、空港の滑走路で旅客機が炎上している場面から始まる。混乱の中にMERが登場し、負傷者が残された機内に突入。そして気を失った少女に向かって、喜多見はこう叫ぶのだ。「こんにちはー!聞こえるかなー?」

その声がすごい。少し高めでよく通り、明るくてどこか親しみのある喜多見の声には、相手の混乱や不安を鎮める力があるように思う。それはまさに場数を踏んだ、経験豊富な緊急救命医の姿といえるだろう。処置を始めてからはハッキリとした声で会話し、終えた後にはマスクの上の瞳に微笑みが浮かぶ。喜多見が頼れる医師であり、揺るぎない熱意を持った人物であることが強く伝わってくる。

一方で、プライベートでは少し抜けたところを見せることも。妊娠中の妻・千晶(仲)との約束を忘れていたことに気づいた時は、"やっちまった!"という困惑の表情を見せ、千晶に責められている時にはシュンとしてしまう。そういったシーンを見るにつけ、鈴木自身が持つ"気は優しくて力持ち"というイメージが活きていると感じるし、それが喜多見という人物像に実にぴったり合っている。

■緊迫した状況で熱と魂が伝わる迫真の演技

物語は中盤に大きく動き出す。横浜にあるランドマークタワーで爆発事故が発生するのだ。しかも建物の階上には、千晶がいるという。刻々と悪化していく状況の中で喜多見は、それまでとはまた違う、さまざまな表情を見せる。

早急に処置が必要な患者がいると報告し、「俺を行かせてください」と低い声で言った時の気迫に満ちた表情。「患者さんを先に運んで」という千晶を見つめる時の焦りと迷いが入り混じった眼差し。建物が崩れ絶体絶命となった時の咆哮。苦境に立ち向かう強靭な喜多見の姿がそこにはある。

"気は優しくて力持ち"だったり、熱い魂を感じたり、喜多見は本作でいろいろな姿を見せる。それが自然に心に入ってくるのは、これまで幅広い役柄を演じてきた鈴木の演技の力であり、同時に、人間的な魅力を引き出すシナリオの力と言えるだろう。

本作はテンポも良く、見ていてあっという間に時間が過ぎてしまう。劇場版第2作「TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」の公開を前に、本作で鈴木が演じる喜多見の魅力を、改めてじっくりと味わってほしい。

文=堀慎二郎

劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」佐野勇斗のインタビューはこちら

放送情報【スカパー!】

劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」
放送日時:2025年7月27日(日)16:15~、8月17日(日)2:15~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくは
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