山田孝之&綾瀬はるか共演の色褪せぬ名作!松下由樹演じる教師の視点から物語を振り返る「世界の中心で、愛をさけぶ特別編〜17年目の卒業〜」
片山恭一の人気小説を山田孝之と綾瀬はるかの共演でドラマ化した「世界の中心で、愛をさけぶ」。2004年に放送された珠玉のラブストーリーは、「セカチュー」の愛称で今もなお愛され続ける名作だ。
2004年7月期にTBS系の金曜ドラマ枠で連続ドラマが放送され、最終回の翌週には、その後の物語を描いたオリジナル特別編「世界の中心で、愛をさけぶ特別編〜17年目の卒業〜」も放送された。
教師生活を続けてきた谷田部(松下由樹)には、ある心残りがあった。それは、自分が受け持った生徒の中に、卒業を見届けていない生徒がいること...。それが、松本朔太郎(=サク、山田孝之)だった。最愛の恋人・廣瀬亜紀(綾瀬はるか)の死から1年後、サクは卒業式に出ることなく、故郷を後にしたのだった。そして17年後、谷田部が大人になった朔太郎(緒形直人)にあてた1通の手紙。そこから全てのドラマが始まった。17年ぶりに故郷を訪れ、ついに亜紀の死という事実を受け止め、未来へと踏み出すことで「卒業」を果たした朔太郎。そして、故郷を離れる彼に谷田部から手渡されたものとは...。
■朔太郎と亜紀の物語を、担任教師・谷田部の視点から振り返る特別編
松下演じる谷田部の視点から、朔太郎と亜紀の物語を振り返る本作。「廣瀬はちょっと意地っ張りな優等生、松本は忘れ物ばかりするのんき者」。そんな作中のセリフは、2人をそばで見守っていた担任ならではで、何気ない言葉にも温もりが宿っている。松下の穏やかな声で辿られる高校生2人のストーリーは、連ドラを見た後だと結末を知っているゆえに、微笑ましくもあり、胸をぎゅっと締め付ける切なさもある。連ドラでは、朔太郎に時に厳しい言葉を投げかけながらも、彼を励まし、2人を見守っていた谷田部。そんな谷田部にも、"病と闘う生徒のために何ができるのだろう"という悩みや葛藤があったことが、本作では映し出されている。
そして、本作で描かれるもう1つのストーリー、"卒業"。亜紀の死後、勉強に打ち込み、亜紀のことを口にすることも、本音を語ることもなくなった朔太郎。卒業式の日、彼の姿はそこにはなかった。その後、17年もの間、亜紀を想って苦しみ続けた朔太郎だったが、本作で久しぶりに母校を訪れる。亜紀の死を受け入れ、卒業式に出席できなかった母校を訪れて、やっと"卒業"を果たす朔太郎に、谷田部は長年持ち続けた"ある物"を渡す。その場面からは、教師の谷田部が生徒たちに注ぐ大きく深い愛情が伝わってくる。
2人の物語は、2人を見守っていた人たちの心の中に残り続ける。その事実が、2人がそこにいた何よりの証なのだ。谷田部の存在は、それを強く印象付けている。連ドラ版と併せて、この色褪せぬ名作を、改めて見てほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
世界の中心で、愛をさけぶ
放送日時:2025年12月21日(日)12:00~[全話一挙放送]
世界の中心で、愛をさけぶ特別編〜17年目の卒業〜
放送日時:2025年12月21日(日)21:30~
チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ(スカパー!)
「特別編〜17年目の卒業〜」出演:山田孝之 綾瀬はるか 緒形直人 桜井幸子 三浦友和 松下由樹 手塚理美 田中幸太朗 柄本佑 本仮屋ユイカ 高橋克実 大島さと子 夏帆 水野はるか 浅香友紀 仲條友彪 田中圭 武野功雄 浅野和之 ほか
こちら