向井理×綾野剛共演「S-最後の警官-」――突一とスナイパー、対照的な2人の関係性が胸を熱くする警察ドラマ
爆弾魔やバスジャックなど凶悪事件の犯人を、生かしたまま確保することを目的とした「警察庁特殊急襲捜査班」、通称"NPS"の活躍を描いた「S-最後の警官-」(2014年放送)。犯罪と"命"という重いテーマを扱った内容はもちろん、主要キャストの豪華さも話題となったドラマだ。
主演は、今年初頭から「ヤンドク!」や「マトリと狂犬」といったドラマで主要人物を演じ、抜群の存在感を示した向井理。本作で向井は、NPSの"突一"(=作戦時、最初に突入する役割)に抜てきされた主人公・神御蔵一號を演じる。
そして、犯人を射殺することも辞さず制圧を目的とする、「警視庁特殊部隊SAT」のスナイパー・蘇我伊織を綾野剛が演じている。昨年は映画「でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男」などで主演、また今年3月放送のスペシャルドラマ「ちるらん 新撰組鎮魂歌」に出演するなど、安定した活躍を見せている。
■正義感溢れる熱血漢を魅力たっぷりに演じた向井理
(C)小森陽一、藤堂裕、小学館/TBS
向井が演じる神御蔵は、元々は町のお巡りさんだった。物語の序盤、警官姿で子どもたちとやり取りするシーンなどからは、気さくで無邪気、子供心を持ち続ける青年という印象を受ける。
しかし、武装した半グレ集団が銃を乱射する事件が発生した時には、違った表情を見せる。負傷したSATの隊員を守るため、怒りをにじませ銃弾が降り注ぐ中に飛び出していく。神御蔵の正義感と熱血ぶりが伝わってくるシーンだ。
神御蔵は直情型、かつ表情豊かで、それが彼の魅力であり、ストーリーに惹き込まれる要素でもある。例えば第1話の終盤、通り魔を発見した神御蔵が焦りに満ちた表情となった時は、そこから事件がどう動くのか、見ていてドキドキする。また、第4話で科学警察研究所の横川秋(土屋アンナ)が拉致されたと知った時には、上司にさえ食って掛かる。
シーンに合った向井の演技によって、事件の深刻さと臨場感がひしひしと伝わり、物語の先はもちろん、神御蔵がこれからどんな活躍をするのか期待が高まるのだ。
■眼光鋭い冷徹なスナイパーを演じた綾野剛に痺れる!
(C)小森陽一、藤堂裕、小学館/TBS
あらゆる部分で神御蔵と対照的な存在が、綾野演じる蘇我だ。彼は常にクールで、表情もほとんど変わることがない。また、犯人確保を目的とするNPSとは異なり、蘇我の所属するSATは犯人の射殺も辞さない組織。共同で事件に臨む現場では、両者の間で常に激しい対立が起こる。
蘇我は多くを語らないキャラクターだが、まなざしや声、滲み出る空気で、その感情が伝わってくる。視聴者から"かっこいい!"と絶賛された狙撃態勢のシーンでは、獲物を狙う鷹のような目でスコープを覗くなど、集中力が高まっているのがうかがえる。また、神御蔵とSAT隊員が窮地に陥った時は、怒りがこもった圧のある声で上司に迫ったりもする。
綾野の繊細な演技はさすがというほかない。第2話でNPSが指揮を執るとなった時の驚きと不満が入り混じった絶妙な表情や、第5話での、車の中で神御蔵と会話しながら涙を流すシーンなどは圧巻だ。
向井、綾野ともに、それぞれの人物の個性をしっかりと体現し、魅力に溢れたキャラクターに作り上げている。だからこそ、2人の関係がどうなってゆくのか気になり、さらに先が見たくなる。
第5話から第8話までの間は、蘇我が出向という形でNPSに合流することに。短い間だが、火花を散らしながらも、神御蔵と蘇我が互いに理解を深めていくところも描かれる。向井と綾野の演技に心奪われつつ、さまざまな難事件に立ち向かう神御蔵と蘇我の活躍を、ぜひ最後まで堪能してほしい。
文=堀慎二郎
放送情報【スカパー!】
S-最後の警官-
放送日時:2026年4月29日(水)11:20~
チャンネル:ファミリー劇場(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:向井理、綾野剛、吹石一恵、池内博之、平山浩行、高橋努、平山祐介、本宮泰風、淵上泰史、新垣結衣、本田博太郎、朝加真由美、菅原大吉、土屋アンナ、髙嶋政宏、近藤正臣(特別出演)、オダギリジョー、大森南朋 ほか
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