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久保史緒里と平祐奈が紡ぐ青春のリアリティ――阪元裕吾監督作「ネムルバカ」で体現したゆるやかな空気

2026/07/25

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7月より放送中の「告白-25年目の秘密-」に出演するなど、俳優として活躍中の久保史緒里。乃木坂46在籍中から大河ドラマや連続テレビ小説に出演するなど俳優業にも精力的だった久保だが、2025年11月にグループを卒業してからも、今泉力哉監督・脚本ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」や映画「ほどなく、お別れです」などで着実にキャリアを積んでいる。

そんな久保が乃木坂46在籍時の2025年3月に主演を務めたのが映画「ネムルバカ」だ。

原作は「それでも町は廻っている」「天国大魔境」で知られる漫画家・石黒正数による同名コミック。「黄龍の村」(2021年)、「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」(2024年)で話題を呼んだ注目の映画監督・阪元裕吾がメガホンを取った。久保とともにW主演をしたのは平祐奈で、こちらも「あなたを奪ったその日から」(2025年)でキーパーソンとなる役を演じたり、「102回目のプロポーズ」などの話題作に出演したりと活躍中だ。

「ネムルバカ」久保&平のインタビューはこちら

大学の女子寮の同じ部屋で同居する後輩・入巣柚実(久保)と先輩・鯨井ルカ(平)。柚実はこれといって打ち込むものもなく、古本店でバイトをしながら、なんとなく毎日を過ごしていた。一方のルカは金欠ではあるが、インディーズバンド「ピートモス」のギター・ボーカルとして活動し、いつか成功したいと夢見ている。どこか波長の合う2人は、部屋や安居酒屋でお酒を飲んだり、古いドラマを見て暇をつぶしたりと、ゆるくも心地よい平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、ルカのもとに大手の音楽レコード会社から連絡が来る。これをきっかけに、柚実とルカの日常には大きな変化が訪れる...。

久保史緒里と平祐奈の共演で、同居する大学生の日常を描く
久保史緒里と平祐奈の共演で、同居する大学生の日常を描く

(C)石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会

同作は、心地良さと焦りが同居する"大学生"という不思議な時間の中で、自分らしさを見つけようともがく若者たちを描いた傑作青春ストーリー。平凡な大学生、柚実とルカの日常には大きな事件などは決して起こらないが、心地よい毎日を過ごすながらも少しずつ変化していく2人の心境が描かれている。

久保が演じる柚実は、まだ夢を見つけられていない大学生。特別に打ち込むことがなく、だからこそバンドで売れるという夢を持つルカに憧れや羨望を抱いている。しかしゆったりとした暮らしの心地よさやルカを慕う気持ちの一方で、将来への漠然とした不安や、才能のあるルカへの嫉妬があるのも事実。そんな柚実の言葉にならない焦りや諦めを細かな表情や間で見せる久保の繊細な演技が印象的だ。

平が演じたルカは少し気だるげな空気を纏ってさっぱりとした物言いでありながら、柚実の膝の上に頭を置いて寝転がったり、自身のライブ帰りにナンパされている柚実をスマートに助けたりと、柚実が彼女に憧れるのも納得。ステージの上で披露する透明感溢れる歌声も魅力的だ。そんなルカを平は飄々とした佇まいながらも鮮やかな存在感を放って好演。また、夢があることを周囲から羨ましがられる反面、「本当に夢は叶うのか」と不安を抱いたり現実との折り合いに苦しんだりと、ルカが"夢を持っているからこその焦燥感"を抱えていることも伝わってくる。

まだ夢を見つけられていない者と、夢がある者。そんな対照的な2人のささやかな日常と心境の変化を映し出す、久保と平の自然な掛け合いも魅力的。ゆるさの中に潜む切なさを描き出した青春ドラマを、楽しんでいただきたい。

文=HOMINIS編集部

放送情報【スカパー!】

ネムルバカ
放送日時:2026年7月25日(土)22:00~、8月3日(月)16:15~
チャンネル:WOWOWシネマ(スカパー!)

放送日時:2026年7月27日(月)21:00~、8月28日(金)16:00~
チャンネル:WOWOWプライム(スカパー!)

※放送スケジュールは変更になる場合がございます

出演:久保史緒里 平祐奈 綱啓永 樋口幸平 兎(ロングコ-トダディ) 吉沢悠 伊能昌幸

詳しくは
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