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西島秀俊が放つ"静かな狂気" 感情を殺した演技に圧倒される「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」

2026/09/16

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映画「散り椿」(2018年)で第42回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞し、「ドライブ・マイ・カー」(2021年)では第45回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した西島秀俊。同作は第94回米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞するなど、作品とともにいぶし銀の演技も国内外で高い評価を得た。静謐な佇まいのなかに繊細な感情をにじませる表現で、観る者を魅了し続けている。

そんな彼のキャリアにおいて、激しいアクションと極限の心理描写に挑んだ作品が、2014年に放送されたドラマ「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」だ。羽住英一郎監督が、映像化不可能と言われたハードボイルド小説「百舌の叫ぶ夜」を原作にしたサスペンス巨編で、圧倒的なスケールで物語を描いた。本作はSeason2へと続き、スピンオフ作品や劇場版としても展開された。そんな名作サスペンスが、9月19日(土)よりWOWOWプラスにて一挙放送される。

西島秀俊が体現する極限のハードボイルド「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」
西島秀俊が体現する極限のハードボイルド「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」

©TBS・WOWOW ©逢坂剛/集英社

本作で西島は、最愛の妻を失った爆破事件の真相究明に没頭する公安警察のエース・倉木尚武を演じる。第一話では、冒頭から西島の演技力が光る印象的なシーンがある。

繁華街で発生した爆弾事件によって、変わり果てた姿で発見された妻の千尋を確認する倉木。妻を失った直後にもかかわらず、嘆きや怒りを露わにすることなく、捜査第一課の警部補・大杉良太にまるで尋問のように詳細を問いただしていく。一切の感情を排したかのような、倉木の冷ややかな眼差しと乾いた声は、公安の人間ではなく、愛する者を奪われた1人の夫として真相を究明しようとする強烈な執念を感じさせる。

西島は、倉木の抱く喪失感と切迫感を沈黙や表情で表現してみせ、そのストイックで静かな情熱が、倉木というキャラクターに不可欠なリアリティと説得力を与えている。

©TBS・WOWOW ©逢坂剛/集英社

そんな孤高の男・倉木を際立たせるのが、大杉良太を演じる香川照之だ。警視庁捜査一課のたたき上げの刑事で、独自に捜査を進めながら、人間くさい執念で事件と向き合う大杉。感情を抑えた西島の「静」の演技に対し、香川は真正面からぶつかっていく「動」の演技で魅せる。

互いに相容れない立場から始まった2人が、固い蓋をこじあけるように徐々に協力関係を築いていく。そして、事件の謎を追うなかで不思議なバディ感が醸成されていく。対照的なキャラクターの西島と香川が繰り広げる掛け合いが、作品全体に濃密でハードボイルドな空気感をもたらし、物語に独特のテンポと緊張感を生み出している。

©TBS・WOWOW ©逢坂剛/集英社

現在では国内外で高い評価を受ける西島秀俊が挑んだ「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」。妻の死の真相をただひたすらに追い求める男の静かな執念を、西島は抑制された表情と佇まい、そして迫真のアクションによって体現している。妥協のない映像美と緊張感に満ちた「MOZU」の世界を堪能してほしい。

文=HOMINIS編集部

放送情報【スカパー!】

MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~
放送日時:9月19日(土)9:30〜
チャンネル:WOWOWプラス(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

出演:西島秀俊 香川照之 真木よう子 小日向文世 ほか

詳しくは
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