NewJeans(ニュージーンズ)、電撃デビューの裏側...全員10代の5人組が放つ、鮮烈で無垢な世界観

HYBE初のガールズグループとして脚光を浴びたLE SSERAFIM(ルセラフィム)のデビューから3ヶ月。今、韓国の名だたる音楽チャートを席巻し、超大型新人として話題を集めている存在が、5人組ガールズグループ・NewJeans (ニュージーンズ)だ。

BTSやTOMORROW X TOGETHERといったグローバルグループが所属するHYBEの新レーベル「ADOR」から、8月1日にリリースした1st EP『New Jeans』でデビュー。「Attention」、「Hype Boy」、「Cookie」、「Hurt」など収録された4曲ともMVが制作され、その内3つのトラックがトリプルタイトル曲...と、破格のスケールでデビュープロジェクトが展開されている。

しかも、HYBEの先輩であるENHYPENのソンフンがMCを務める"ミューバン"こと「ミュージックバンク」を筆頭に、韓国の主要音楽番組で1位を連発。タイトル曲の1つ、「Attention」が5冠(8月28日時点)を達成するなど、大きな話題となっている。

■斬新なデビューの方法も話題に！時代のアイコンを目指すNewJeans

MINJI(ミンジ)、HANNI(ハニ)、DANIELLE(ダニエル)、HAERIN(ヘリン)、HYEIN(ヘイン)といった全員10代の5名のメンバーで構成されるNewJeans。グループ名には「日々愛用し、いつ着ても飽きない"ジーンズ(Jeans)"のように、時代のアイコンになるという抱負とNew Genesになるという覚悟」が込められている。

レーベルの代表を務めているのは、もともとSM エンターテインメントのクリエイティブディレクターとして、数々のグループをスターダムへと押し上げてきたミン・ヒジン。K-POP界屈指の仕掛け人は、メンバー構成やデビュー日などすべてがベールに包まれた状態のまま、いきなりMVをドロップするという前代未聞の方法で、NewJeansを電撃デビューさせ大きな話題をさらった。

■少女時代の「FOREVER 1」を制して「Attention」が1位を獲得！"ミューバン"では異なるテイストの「Hype Boy」「Hurt」を披露

そんなNewJeansは、韓国KBSで8月5日に放送された「ミュージックバンク #1130」に「Attention」のパフォーマンスで初出演を果たすと、8月19日の放送回(「ミュージックバンク #1132」)では、「Hype Boy」と「Hurt」の2曲を立て続けに披露した。

2番目のタイトル曲である「Hype Boy」は、爽やかでメロウなサウンドの中に、ハウスミュージック的なフィーリングが混ざった、90年代後半から2000年代前半のスムースR＆Bを彷彿とさせるナンバーだ。サウンド同様にどこか懐かしさを覚えるY2Kテイストのストリートカジュアルな衣装で登場した彼女たちは、グルーヴを感じさせる楽曲に合わせた滑らかなダンス、どこかあどけなさを感じさせる歌声、無垢な笑顔...と10代らしいフレッシュな魅力を振りまいた。

一方の「Hurt」は、グッとテンポを落としたミディアムバラード曲。ガーリーだが落ち着いたテイストのファッションで登場した5人は、椅子に座ったまま、しっとりとした透明感のある歌声で、自分たちの世界観を紡ぎ出して見せた。

また、8月5日のデビューステージ以降、4週連続で出演となった「ミュージックバンク #1133」(韓国放送：8月26日)でも「Hurt」を披露。こちらはDANIELLEがセンターポジションとなり、不思議とビターな印象が増した感がある。ステージごとにくるくると変わる多彩な表情もまた、NewJeansの魅力の1つと言えそうだ。

■初々しいインタビュー＆スピーチも！MCのソンフン(ENHYPEN)、ウォニョン(IVE)との貴重な共演シーン

ENHYPENのソンフン、IVE(アイヴ)のチャン・ウォニョンによるインタビューコーナーでは、「Attention」が1位候補となった喜びを素直に語っており、「1位になったら床をピカピカに掃除します」と宣言。「ミュージックバンク #1132」の最後では、少女時代との対決を制して見事に1位に輝くと、MINJIが興奮気味にスピーチし、恒例のエンディングでは、巨大モップを片手に「Attention」のパフォーマンスを披露したことも話題を呼んだ。

正統派アイドル路線ともガールクラッシュ路線とも異なる、唯一無二な存在感を武器に、米ビルボードにもランクインするなど、新人らしからぬ勢いを見せているNewJeans。日本でも注目され始めている存在だけに、デビュー直後の初々しい彼女たちのパフォーマンスを早めにチェックしておきたいところだ。

文＝HOMINIS編集部