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2024/02/08

矢作萌夏が圧巻のパフォーマンスでファンを魅了「みんなを日本武道館に連れて行きたい」

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矢作萌夏メジャーデビュー記念ライブ「spilt milk」supported by TBSチャンネル
矢作萌夏メジャーデビュー記念ライブ「spilt milk」supported by TBSチャンネル

元AKB48の矢作萌夏が、1月21日に都内のスタジオでメジャーデビュー記念ライブ「spilt milk」を開催した。

同ライブは、AKB48在籍時にグループのセンターに抜擢され、歌唱力を競う「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」では優勝を果たすなど、わずか2年の活動期間で圧倒的な存在感を発揮した矢作によるソロライブ。矢作が作詞作曲を手掛けた「spilt milk」収録曲はもちろん、カバー曲も披露し、新たな歩みを始めた彼女がバンドの生演奏をバックに名刺代わりの音楽を届けた。

透き通った歌声で観客を魅了した矢作萌夏
透き通った歌声で観客を魅了した矢作萌夏

ライブは、「Shake it」からスタート。純白のドレス&ニューヘアスタイルで登場した矢作は、話し掛けるように優しく歌唱しながら観客の緊張感をほぐしていき、温かく穏やかな空気感を醸成していく。

MCでは、「やっとこの日がやって来ました。お待たせ!今日を迎えられて本当に幸せです。ありがとうございます」とあいさつした後、ファンに「萌ちゃん」コールをおねだり。ファンのコールに、「え? (声量が)インストアライブと同じなんだけど?もう1回!」などと"萌夏節"で煽って会場を盛り上げた。

続いて、ギターを携え「恋のスパイス」と「夏のソーダ」を披露。ミディアムテンポのゆったりしたメロディに矢作の透き通った歌声が乗り、観客も拍手をしながら自然と体を揺らしていく。

TBS・佐々木舞音アナウンサーとのトークコーナーでは、「すごく緊張していたんですけど、みんなの顔を見たら吹っ飛びました」と心境を語り、1曲目の「Shake it」について「『spilt milk』のメインの曲になるんですけど、ジャズっぽい楽曲が作りたくて、歌詞は女子の気持ちを詰め込んだメルヘンな楽曲になっています。とにかくメロディにこだわって作った曲で、割とすぐに1日くらいで出来上がったのですが、アレンジは何日もかけました」とにっこり。さらに、曲作りについて「家でやることが多いんですけど、ネタ切れになった時はカフェでやりました(笑)」と明かして笑いを誘った。ほか、「恋のスパイス」「夏のソーダ」にまつわるエピソードも告白。

その後、ピアノの弾き語りで「ピーターパン」「死に花に、生命を」をパフォーマンス。ソロデビューに合わせて10年ぶりに練習したというピアノ演奏に「(手汗で)手がベタベタです」と苦笑いしながらも、ピアノの前に座り歌い始めた矢作の伸びやかな歌声に、会場のファンたちは心を揺さぶられる。歌い始める前のおどけた雰囲気と歌唱中のギャップに、観客はうっとり。

パフォーマンス後、矢作は「手がベタベタで鍵盤に貼り付いていたんですけども(笑)、届くものがあったらいいなと思います」と述懐し、「バラードは特に自分が思っていることだったり、経験から出た言葉から作っているので、歌っている時も曲を作った時の心情や出来事を考えながら歌っています」と語った。そんな中、佐々木アナから「ずっと子供でいたいか、早く大人になりたいか、どっちですか?」と聞かれると、「子供でいたい。子供がいい!子供って何も考えなくていいじゃないですか」とコメントして爆笑をさらう一幕も。

ほか、カバーコーナーでは「また あなたのこと考えてた」「365日の紙飛行機」「First Love」を熱唱し、「『また あなたのこと考えてた』と『365日の紙飛行機』は、私がシンガーソングライターとしてデビューするきっかけとなった『AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』で歌った思い出の曲で、『365日の紙飛行機』は優勝者が(特典としてライブで)最初のソロパートを歌えるっていう特権みたいなのがあって。それで、今は『全パート、私一人じゃん』って内心ガッツポーズしながら『夢を叶えた感じがするな』と思いながら歌わせていただきました」と笑顔を見せる。そして、「First Love」について「実は1年前の冬に住み込みで越後湯沢の旅館で働いておりまして。そこの料理長とスタッフのみんなで仕事が終わった後にカラオケに行って、みんな私の正体を知らない中で、初めて『First Love』を歌った時に、料理長から『おめえ、何もんだ?何でデビューしてないんだ?』って言われて!何もないただの矢作萌夏を初めて評価してもらった思い出の曲なので、選ばせてもらいました」と選曲理由を明かした。

衣装をピンクのトップスと銀色のスカートに着替えた後、「Don't stop the music」「Be My Self」を歌唱。アップテンポなメロディに合わせた矢作の弾むような歌唱に、会場の熱気もヒートアップ。

矢作はAKB48活動中に顔面神経麻痺になってしまい悩みながらも卒業を決めたこと、卒業後エイベックスに所属して作詞作曲を学んだこと、知らない場所に行って自分探しをするために越後湯沢で働き始めたこと、ポニーキャニオンからオファーを受けてソロデビューできたことなどをファンに直接語り、最後に「アンコール」を熱唱。歌唱後、「もういなくならないので、ずっとずっと付いて来てほしいです。今日はありがとうございました!」とコメントして全11曲のライブを締めくくった。

ライブ後、囲み取材に登場した矢作は「『やっと終わった。でも、終わっちゃった』という、ごちゃ混ぜな感情です」と感想を語り、「今日は私にとってすごく大きな会場で、すごくチャレンジだったんですけど、これからはどんどん大きな会場でやれるようなアーティストになりたいと思っていますので、まずはみんなを日本武道館に連れて行きたいと思っております!」と笑顔で今後の野望を明かした。

また、AKB48を卒業した理由を打ち明けたことについて聞かれると、「今日このメジャーデビュー記念ライブというのが、ファンの方に向けてというものであると同時に、テレビでも放送されるということで、ファンの方以外も観てくださる機会になると思うので、憶測とか今までの経歴だけでいろいろ言われることも多いので、一度しっかりと私の口から自分が今までやってきたことを説明したかったので」と打ち明けた。

このライブの模様は2月17日(土)にTBSチャンネル1で、舞台裏映像も含めて放送予定。

文=原田健

放送情報

矢作萌夏メジャーデビュー記念ライブ「spilt milk」supported by TBSチャンネル
2024年2月17日(土)21:00~
チャンネル:TBSチャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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