横山裕、本田翼も出演! 沢村一樹の名刺的作品「絶対零度」シーズン3・4で再確認する役者陣の表情の機微
2009年11月に実際の警視庁内に新設されたばかりの未解決事件"コールドケース"を専門に扱う特命捜査対策室を舞台にしたドラマ「絶対零度」シリーズ。
本作は、シーズン1『~未解決事件特命捜査~』とシーズン2『~特殊犯罪潜入捜査~』においては上戸彩が、シーズン3と4『~未然犯罪潜入捜査~』では沢村一樹が、そしてシーズン5『~情報犯罪緊急捜査~』では沢口靖子が主演を務め、長きにわたり愛されている作品。
そのうちの1つ『~未然犯罪潜入捜査~』とサブタイトルがつけられた、シーズン3と4は、ある事件をきっかけに警視庁総務部・資料課の室長に転属した元公安のエリート刑事・井沢(沢村)が主人公の物語。トラブルメーカーばかりの資料課が舞台となっており、ビッグデータから未来の犯罪を予測して捜査する"未然犯罪捜査チーム"(=ミハン)が物語の中心を担っている。
井沢という人物は、どこか掴みどころのない部分が魅力的なキャラクター。しかし、その心にはある事件をきっかけに生まれた闇を抱えており、物語の中では、その闇も描かれる。
さらに、作中では、その闇ゆえに感情を激しく揺さぶられるときもあるのだが、そこでの演技が圧巻。悲しみ、憎悪、怒り......マイナス感情も、ここまでレパートリーがあるのかと驚かされたのを覚えている。

また、失踪してしまった桜木(上戸)の元バディ・山内(横山裕)も、井沢率いる"ミハン"に。しかし、まさかの2話で桜木が見つかったという展開になり、山内は少々動揺する。しかし、そんな心のうちを見透かされないように勤務を続けるも......という流れに。そこでの横山の、心を揺さぶられていることをひた隠しにしている緻密な演技が印象的だった。

また、巡査部長の小田切(本田翼)もキーマンの1人。もともとは生活安全課に所属していたものの、自身の学生時代の経験から、痴漢の容疑者を必要以上に暴行した過去を持つという役どころだ。そんなバックボーンから強いというイメージが先行しがちだが、ドラマではチャーミングな一面も見て取れる。例えば、シーズン3の8話で井沢とともに結婚前のカップルを装って役所に行くという際には、普段の小田切とは少々違う表情も見られる。
しかし、この小田切にはシーズン4において、さらに男性に対して不信感を抱いてしまうのではないかと思わせるようなショッキングな出来事も。
このように振り返ると、シーズン3も4も、なかなかにそれぞれのキャラクターが辛い立場に立たされること、正義と悪は表裏一体であることを思わせる。大ヒットシリーズの人気の所以を感じてみてほしい。
文=於ありさ
放送情報【スカパー!】
絶対零度~未然犯罪潜入捜査~(2018)
放送日時:2026年6月8日(月)13:00~
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
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