映画を通して韓国の歴史や社会問題を解説！
第6回は『バッカス・レディ』

近年、改めてその質の高さに注目が集まっている韓国映画。スカパー！オンデマンドでは、そんな韓国映画を通じ、韓国の近代史や社会問題について、専門家の先生とともにひも解く番組「韓国映画ゼミナール」が配信されている。

ゼミナールに加えて、テーマとなる映画作品も視聴できるこの番組。9月19日(日)に配信される第6回では、映画『バッカス・レディ』(2016年)をピックアップし、「高齢化社会　ユン・ヨジョンが問いかける人生」と題し、作品内で語られるテーマを解説していく。

韓国からアメリカに移り住んだ家族の姿を描いた『ミナリ』(2020年)で、今年の第93回アカデミー賞助演女優賞を受賞した韓国の国民大女優ユン・ヨジョンが主演を務め、「バッカスおばあさん」と呼ばれる高齢者向けの売春婦を演じた『バッカス・レディ』。

「死ぬほど上手」と噂の高齢者向けの売春婦ソヨン(ユン・ヨジョン)は、得意客を見かけなくなったある日、トラブルに巻き込まれた混血の少年を助け、しかたなく自身が暮らす、様々な事情を抱えた人々が肩を寄せ合うシェアハウスに連れて帰る。またある日は、生きるのがつらいと告白する常連客から哀願を聞くと彼に同情し、いつしか「上手に死なせてあげる」方法を思いつく…という、高齢化や移民問題といった韓国社会の闇に触れたブラックコメディとなっている。

『スキャンダル』(2003年)などで知られるイ・ジェヨン監督が、2015年頃にニュースで、「バッカスおばあさん」に関するニュースに接したことがきっかけで企画されたという本作。「バッカスおばあさん」が存在する背景の1つとなっている韓国で急激に進行する高齢化や高齢層の貧困問題について、番組では映画ライターの佐藤結先生とともにひも解き、MCを務める韓国映画通の俳優・笠松将のほか、芸人の木本武宏(TKO)、吉原雅斗(BOYS AND MEN)もこの問題を一緒に学んでいく。

さらに、映画研究者の崔盛旭先生が韓国の名優について解説するミニコーナー「韓国・名優辞典」では、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)に出演しているマ・ドンソクをピックアップし、マ・ドンソクの知られざる人柄やエピソードについて解説する。

番組の公式LINEオープンチャットでは、映画を観て分からなかったことやもっと知りたいことなど、事前の質問も募集しており、視聴者同士での韓国映画に関する情報交換や意見交換といったコミュニケーションの場としても活用することが可能。なお今回も生配信のため、その場で送った質問に先生が直接解説してくれるかもしれない。

1,100円(税込)で、映画とゼミナールの両方を観ることができ、作品への理解も深めることができる「韓国映画ゼミナール」。韓国に横たわる問題点を知ることで、作品に込められた意味を理解し、より深く映画を楽しめることだろう。

文＝トライワークス

【商品名】　韓国映画ゼミナール～バッカス・レディ編～
【出演者】　MC 笠松将、木本武宏(TKO)、吉原雅斗(BOYS AND MEN)、佐藤結(映画ライター)
【商品販売期間】9/13(月)0:00～9/23(木)23:59　※販売期間は終了しました
【視聴可能期間】
■映画「バッカス・レディ」　9/13(月)00:00～9/26(日)23:59
■番組「韓国映画ゼミナール」9/19(日)21:00～生配信　※9/26(日)23:59まで見逃し配信あり
【価格】　1,100円(税込)

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